空港からバスが出発。いよいよアフリカの一日目が始まります。いやードキドキ。
窓の外はとにかく広い。とーにかく広い。遠くまで見渡せる。ビルディングなんてひとつもない。木がまばらに生えている地平線がずっと続く。
しかも、様々な種類の山羊や牛がわんさか。
定期的にお店のあるエリアを通り、それを過ぎるとまた荒野の繰り返し。
荒野にもたまに人の姿が見えるけれど、お店のあるエリアに来ると断然増えてくる。
男性も女性もスタイルが良く、洋服が似合う! 女性はお尻がキュツとあがっていて、ふくよかな人が多い。カンガという伝統布(カラフルな柄に金言(時は金なりみたいなやつね)が書いてあるのが特徴)を使ったワンピースやブラウス・スカートを着ている人、真っ赤なボディコン(死語)のワンピを着て露出の高いおねえさま、頭に大きな荷物を乗せて色鮮やかなムームー系の服を着ている人など。男性も、「だらしね〜」みたいな人は少なく、サングラスにスーツでばっちり決めた人や、荒野の脇にいる男性で、ま紫のシャツを着こなしている人がいたり。
そして、アジアでよく目にする「平日の真っ昼間から集まって座って何してまんねん」の男性群は、ここタンザニアでも良く目にしました。
どうも動くバスの中からの写真が技術的にも心情的にも写せなかったので、夜、ベッドの中で忘れないように描いておいたラクガキがこちら。
それにしても、コンクリートの道が少なく、窓から砂埃がガンガン入ってくる。ちなみに私が子供の頃に住んでいたところは、こういう舗装されていない道路が家の周りにたくさんありました。今はどこもコンクリートだらけで、土があるところが良いなと思うけれど、乾燥すれば埃、雨が降ればぬかるみと、人の身体に影響することもたくさんあり、生活する上ではどちらがとは言えないところです。
でも、空が広くて、この景色を目に焼き付けんと、ずっと窓に貼付いていた私。おかげで今も脳内再生ができ、それは私の大切な永久財産です。しかし記憶は自分の都合の良いように塗り替えられていくものなので、実際の状態を動画で残しました。
【勝手に世界の車窓から キリマンジャロのバス編】
約2時間の道程を経て、ホテルに到着しました。町の名前は「モシ」。キリマンジャロ登山口のすぐ近くです。バスを降りると、こじんまりとしたかわいらしいホテルが建っていました。
セキュリティに厳重さを求める方にはむつかしいかもしれませんが、広いベッド、清潔なシーツ、窓の外には緑を眺められるテラスがあります。
今夜以降、しばらくプライベート空間も、シャワーもなくなります。まずはシャワーを浴びましたが、大勢がいっぺんに使ったせいか、残念ながらお湯は出ませんでした。また、ケニア産のせっけんが置いてありましたので使ってみましたが、石灰のような手触りでまったく泡がたたない不思議な石けんでした。
【ケニア産の石けん。どうがんばっても泡立たない!】
お水はここで調達しましたが、2リットルでUS$3とちょっとお高め。しかし周囲にマーケットはないので、ここで調達するしかありません。ただ、今回、予定では、登山中に飲む水(1日2リットル×日数分)を購入して持ち込むことになっていましたが、なんとタンザニアガイド軍団が、全員分×日数分の飲み水をあらかじめ調達してくださったとのこと!まことにありがたい! というわけで、ホテルで飲む+翌日分のみの調達で済んでしまいました。
夜はこちらで報告したとおり、アップルパイでお誕生日祝いをしていただいたり!
【一生忘れられないアップルパイ】
日が暮れた後は少し肌寒い夜でした。明日からの登山を控え、早々にベッドに入りました。
#4 キリマンジャロ登山の道のり
#5 Day1 マラングゲート(1879m)からマンダラハット(2730m)
#6 トイレとお風呂事情
#7 Day2 ホロンボハット(3720m)まで
#8 登頂へ導く毎日の「食」
#9 山小屋事情
#10 Day3 高度順応日のゼブラロック・ハイキング
#11 月明かりの影ができる場所で
#12 Day4 いよいよキボハット(4,720m)へ
#13 ガイド&ポーターのこと
#14 Day5 登頂アタック5895mへ
#15 Day5 頂上からのハードな下山
#16 Day6 さらばキリマンジャロ
#17 アルーシャへ移動
#18 Day7 サファリ〜帰国へ
#19(最終回) 持ち物いろいろ
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