最後に、キリマンジャロに持っていって役にたったもの、そうでもなかったものなどをご紹介します。
私は小さいソフトタイプのキャリーを愛用しているのですが、パーティの中で最も荷物が少ない人でした。でも、次の機会にはもう一回り大きい鞄のほうがよいなー、と思います。
その他には30リットルのリュックのみ。ただし帰国時には、お土産(コーヒーや紅茶は少々かさばる)が増えたので、予備で持っていった大きめのサブバッグも使いました。
左:シュラフとエアマット 右上:充電グッズ 右中:写ルンです 右下:蜘蛛の巣テープ
ダウンベスト
いらないかなー、でも軽いし小さいから持っていこう、と鞄の底に入れていったこれが役にたちました。登頂アタックの重ね着に利用したのはもちろん、夜が結構寒かったので、フリースの上に来ておくとそれだけで安心でした。インナーダウンが薄手だったので、これと重ね着することで寒さは十分にしのげました。
ホッカイロ
標高が高いと発熱しないとよく聞きますが、5895mの頂上でも十分温かかったです! 私は大小あわせて20個くらい持っていって、山頂アタック時はもちろん、日々寒い夜に背中に貼付けたりしていました。しかし朝になるとそのことを忘れてしまうため、昼間に厚くなって脱いだときに「カイロ貼ったまま」とよく指摘され笑われました。嗚呼・・・
裏フリースのトレッキングパンツ
登山をはじめる前に、実家(東北)で履く用に購入したものですが、これは重宝しました。山頂アタック時には重ね着に。夜寒いときにも防寒着として、裏に薄いフリースがついているだけでこんなに温かいとは、技術の進歩に感謝するばかり。
電池の充電器
電池で充電できる機器を持ち込みました。私のデジカメはオリンパスで、純正電池はACでしか充電できないタイプなのですが、探せばUSB充電グッズもあるもので、この充電器ひとつでスマホもカメラも事足りました。
アミノバイタルゴールド
これを朝、昼、夕と飲み続けることで、筋肉疲労知らずに。ちょっと高いけど、もう手放せません。右側の錠剤は高山病予防用のダイアモックスです。これも飲んでおいてよかった!
衣類圧縮袋
今回はじめて使いました。というのも、普段の旅では、結構着たきりスズメな私なので、衣類のかさばりを心配する必要がなかったのですが、今回は夏冬の装備が必要なのでこれを使って荷物をダイエットさせることに。これが思ったよりもきちんと圧縮できて、とっても便利! 次からは普通の旅でも使おうと思います。
蜘蛛の巣テープ
これはお祝いごとがある方におすすめ。クラッカーは飛行機持ち込み禁止なので、火薬をつかわないテープタイプのこれはクラッカーがわりになり、安全だし見た目もゴージャス。Amazonで注文しました。
キンドル
飛行機の中で、寝入りばなにシュラフの中で。明るさに応じてバックライトが自動調整されるので、灯りのない環境でも読書が楽しめました。
膝サポーター
下山が苦手で膝カックンになりがちな私。ミズノのサポーターを使ったら、アミノバイタルと相乗効果か膝も元気なまま帰国できました!
マスク
手ぬぐいを口に巻ければそれでOKですが、けっこう埃だらけのシチュエーションが多いので、使い捨てをいくつか持っていったほうがよいです。
ツバの広い帽子
日差しが強いからと経験者に勧められ、キリマンジャロ用に調達したツバの広い帽子。たしかにこのお陰で日焼けは最小限で済んだように思えます。
トイレットペーパー
こちらも経験者のお勧めで、芯を抜いて紐を通したものを持っていきました。首にかけると用を足す時に超便利! 2つ必要と言われましたが、私は1つでも十分でした。
エアマット
レンタルシュラフとセットになっていたのですが、ベッドにマットが備え付けてあったので、一度も鞄から出すことはありませんでした。
大量のウォーターキャリー
ペットボトルが持ち込み禁止とのことで、麓で水を買って日数分詰め替えていかねばならない、と聞いていたため、2リットルのキャリーを8個購入しました。しかし、10リットルのタンクをポーターさんがたくさん運んでくれたため、1〜2個しか使いませんでした。自分で詰め替えていたら途中で漏れたりするリスクもあったし、これは嬉しい誤算です。
写ルンです
出発前に関連ブログを読んでいたら、山頂付近では低温のためデジカメが動作しなくなるという現象があるとの報告が。写真が一枚も撮れない悲劇を回避すべく、写ルンですを買いに走るも、どこにも売っていない! 現像ショップに駆け込んで、店のお兄さんに「写ルンです、ありますか!」と尋ねるも、この人今どき何言っちゃってんの、って顔をされるばかり。しかしアマゾンで検索したらあらゆる機能を搭載した写ルンですが売っていました! 1個購入して持ち込みましたが、Nさんが「カメラしまっとけ」としつこく言ってくれたので、体温で温まっていたせいか、デジカメは問題なく動作しました。
化粧品
水を大量に飲んで、たくさん食べて、たくさん寝て、毎日運動してたら、お肌もつやつやよ。日焼け止めは必要だけど、基礎化粧品もお化粧品もいらなくなっていきました。良いのかどうなんだか。
日本食
食事はまったく期待できないから、インスタント日本食をいくつか持っていったほうが良いと勧められましたが、嬉しい誤算で食事はとても美味しかった。よって、山頂アタック直後の食欲不振時にみそ汁を飲んだ程度で、まったく必要になりませんでした。ただし、行動食は現地調達だけではなく、慣れた味を持っていったほうがよいと思います!
防寒タイツ
「神々の山嶺」(原作)で、登山家が荷物の重量を少しでも減らすために、スプーンの柄を折ったりしているエピソードが出てきます。そこまでじゃあありませんが、私も荷物を少しでも減らしたかった。その理由は、登山家のようなギリギリの理由ではなく、単にうちの鞄が小さかったからというショボい理由です。荷造りの最後に、レンタルのシュラフが届いたら、意外と大きくて、パッキングをし直す羽目になり、できるだけ余計な荷物は出さなければならない窮地に立たされました。そこで脱落したのが「防寒タイツ」でした。登山中は暑くなるし、サポートタイツと半ズボンタイプのあったかインナーは持っているから大丈夫ね、と思ったら、こちらに書いているように登頂アタックの際に、持ってこなかったことを深く後悔。これ以後、雪山に何度か行きましたが、防寒タイツは何を置いてでも持っていくように変わりました!
クロックスタイプのサンダル
私はクロックスタイプのサンダルがあまり好きではなく、親指と人差し指で挟んで履くタイプのサンダルしか持っていません。そこで、ビーチでも履ける薄手のズック靴のかかとをつぶして履けばいいかと思ったのですが、これが失敗。砂が入り込むし、何かと汚れるし、足の裏がしっかりしていないと歩きづらいし。クロックスタイプのサンダルの人気の秘密がわかったような気がします。やはりああいうところでは、足をゆったり覆う形で、しかも周りがプラスチックでしっかりしているものが良いです。クロックスじゃなくても、ちゃんと底が厚いサンダルが必要でした。
サングラス
持っていったのですが、私のサングラスはスポーツ用ではなくおしゃれグラスだったため、登頂アタックの後に落として壊してしまいました。やはりスポーツ用の、金具部分が最低限になっているもののほうが、こういった環境・状況ではよさそうです。
カメラのレンズキャップ
手で取り外すタイプはなくしてしまうので、電源ON/OFFで自動開閉するタイプをつけていましたが、途中で半分しか閉じなくなってしまいました。やはり埃が多く、通常と異なる環境では色々エラーが出るものです。レンズに埃が入らないよう、持ち方に注意しなければならなくなったのがちょっと面倒でした。
100円ショップの歯ブラシ
以前使っていた折りたたみができるタイプが便利で、探していたら100円ショップにあったので購入。しかし、柄の部分が安定しなくて非常に磨きづらく、歯ブラシの毛の固さも好みではなかった。壊れていないけれど、もっとしっかりした歯ブラシを持っていけばよかったとずっと思っていました。
私もまた、次の海外登山時には、この経験を生かしていきたいと思います!
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