【アグン山に登ってきた】#1 雨のバリ島に到着

2015年5月、バリ島最高峰のアグン山に登ってきました。

ウブドの老舗「トロピカルビューカフェ」でスイカジュース
ウブドの老舗「トロピカルビューカフェ」でスイカジュース

バリ島訪問は1994年頃にはじめて訪れ、4年くらい置いてからは頻繁に行くようになり、その後、バリ島関連の仕事をはじめて、そこからは日常的に関わるようになっていましたが、2002年の爆弾テロ事件の影響で仕事が変わり、なんとなく足も遠のいていました。けれど、インドネシア語は断続的に勉強を続けていて、そこでできた友達や、当地の友達と現地で会うのを楽しみに、ここ最近ではまた、1〜2年おきに訪れるようになっています。

羽田空港初。夜の空港って好きです
羽田空港初。夜の空港って好きです

私は2013年から登山を始めたので、旅行先でも山があったら登りたいなあという考えが生まれていて、バリにも山があるじゃない、どうせならアグン山に登っちゃう? と思いついたのが出発1ヶ月前。いつも遠くから眺めていたあのヒンズー教の聖地アグン山に登ってみたいという気持ちが抑えられなくなりました。

シンガポール経由でした。リー・クアンユー元首相が亡くなったばかりの時だった
シンガポール経由でした。リー・クアンユー元首相が亡くなったばかりの時だった

しかし、バトゥール山のツアーはあっても、アグン山のはどうも良さそうなのが見つからない。そこで、バリ島在住の友達に「アグン山に登りたいんだけど、誰か知ってる?」とメールをしたところ、そこからご縁が繋がり、その友達のお友達が、バリ人女性を紹介してくれて、そのバリ人(アユさんというお姉さん)が、アグン山の麓に済んでいる地元山岳ガイドを紹介してくれるとのこと! アユさんとメールでやりとりをして細かいことを話し合いました。あくまで持論ですが、彼の地は「カネ」より「コネ」のほうが信用できると思うので、人づてのご縁で繋がったアユさんに一任することにしました。いよいよ夢が実現です!
※2016年現在では、アグン山ツアーが日本からもいくつか組まれているようです。

バリ島は、行くたびに様子が変わるのですが、今回大きく変わっていたのが空港。二年前にも半分くらいは改装されて驚いた記憶がありますが、その驚きを遥かに超えるものがありました。空間がやたら広く、なんだかまだ作りかけみたいな匂いがするけれど、確実に新しく。空港タクシーなんて、前は外のオンボロ窓口だったのが、空港内に威張って専用カウンターを出しています。そしてなぜかそこには、確実に必要以上の人数の係員がいて、無愛想に客を待ち構えています。そこは変わんないか。しかし値段は確実に変わっていて、ウブドまで日本円で3000円でした。なんとなく、空港を出たところもきれいになっていて、あの独特のにおい(丁字煙草や花がまじったような)もすこーし、薄くなったような気がします。

乾季に突入したはずなのに外は大雨。ドライバーも無愛想くんにあたってしまい、ウブドまでほとんど会話もなく渋滞に巻き込まれながら到着です。今回の宿泊ですが、ホームステイを選択しました。豪奢なヴィラに泊まる気になれず、昔通っていた頃に滞在していたような、お気楽な家族経営のところが良いなーと思って。この宿、値段も安くて、人もよく、大当たりでした! 窓ガラスがなく(網戸はある)、部屋の前を色々な人が通るし、宿の人は通りすがりに必ず立ち話をしていくなど、人によっては勘弁してかもしれませんが、私のバリではすべてが「あり」。これがなくてはバリとは言えません。ホテルでも似たようなことはあるけど、この、人との距離の近さは、中級以上のホテルではちょっと無理な気がします。

お部屋の中はベッドサイドランプだけ。涼しく、落ち着く室内
お部屋の中はベッドサイドランプだけ。涼しく、落ち着く室内
お部屋の前にはテラスがあります。ここでくつろぐ時間が好きだった
お部屋の前にはテラスがあります。ここでくつろぐ時間が好きだった
こういうところがバリを好きになった理由のひとつ。ものすごく香しい
こういうところがバリを好きになった理由のひとつ
テラスの前はこんな景色。緑の洪水です。
テラスの前はこんな景色。緑の洪水です。
お部屋の上にはこんな装飾があるのもバリならでは。そして葉っぱで編んだ壁の薄さも(笑)
お部屋の上にはこんな装飾があるのもバリならでは。そして葉っぱで編んだ壁の薄さも(笑)

この日は到着は昼すぎ。雨降りのウブド内を軽く散歩し、ちょっと遠くのスーパーまで歩いて買い物をしたりして、ああそうだったこの道だとか、足元をずぶぬれにしながら土地勘を取り戻していると、すぐ夕方に。ウブドの中はオーガニックカフェやレストランが林立していました。ここでオーガニックじゃないものを作るほうが大変なのでは? なーんて素人考えでしょうか? とにかく、健康志向のお店がものすごく増えました。どこも混んでいるし、ちょっと違うかなという気がしたので、ウロウロお店を探していると、宿のすぐ近くに、昔からある名前はカフェだけどワルンに近いお店を見つけました。冷房もなく扇風機が廻っていて、家族で経営しているぽい。メニューも気取ったところがなく、滞在中は何度もお世話になりました。(ちょっと顔見知りになれて嬉しかった)

晩ご飯の後にコーヒーを頼んだらポットで出てきたよ
晩ご飯の後にコーヒーを頼んだらポットで出てきたよ

久々のバリの夜は、雨の音とトッケーの声を聞きながらぐっすり眠りました。雨のにおいをかぎながら、ちょっと雨季も味わえたなんてお得だったわぁと思いながら。

#2 ウブド市場からライステラスへ
#3 足ならしのライステラストレッキングへ
#4 奇跡の雨上がり
#5 登頂達成から下山
#6 最終回 下山後は友人と

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