【オーストラリアに行ってきた】#11 キングスキャニオンで命がけ

さて、エアーズロック滞在二日目はキングスキャニオントレッキングです。行ってみてから気づいたのですが、このエアーズロック滞在、かなりハードです。集合時間は4時がザラで、毎朝暗いうちに起きてバスに乗り出発、移動とトレッキングの連続、しかも気温は35度超え。しかしですよ。ちっともつらくない。だってこの景色、そうそう見られるもんではありませんから! この、日常的に早起きができる人に憧れ続けて数十年のわたくしですが、ご多分に漏れず、楽しい日はちゃんと目が醒めるのでありました。

夜が明け始めた頃の空

続きを読む →

【オーストラリアに行ってきた】#10 カタジュタ探検と夕暮れのウルル

ウルルでは、とにかく歩き回ることにしていました。滞在は3日間で、初日と最終日は移動日でもありますので、行けるところはすべて行くべく、各種ツアーとにかく予約を入れました。
初日はお昼に到着し、そのあとはカタジュタをトレッキング。そしてウルルのサンセットを見に行ってから、バーベキューディナーと星空観察会。
二日目は、宿泊地からバスで3時間ほどのところにあるキングスキャニオンで1日トレッキング。
三日目はウルルのサンライズを見に行って、そのあとウルル周辺を歩き回る日。
とにかくトレッキング三昧です。ここに来る前にコジオスコで登山をしてきたことを考えると、私のオーストラリア滞在は、とにもかくにも「歩き回った」の一言につきます。ああ、体力が必要。登山やっててよかった。

移動はどこを走ってもこんな風景ばかり

続きを読む →

【オーストラリアに行ってきた】#9 旅後半はエアーズロックへ

シドニーで1日ゆっくりしたのが効果覿面。このオーストラリア旅の第2部にあたる、エアーズロックへ行く元気が蓄えられました。

ウルルの実物を見て感動

エアーズロック、アボリジニの言葉でウルル。「世界のへそ」と呼ばれるそこは、パワースポットとしても有名で、日本では「世界の中心で愛をさけぶ」の舞台にもなったそうな。「そうな」というのは観ていないからです。どちらかというと、オーストラリアのゲイのロードムービー「プリシラ」の最後に出てくる場面という認識です。(あそこはキングスキャニオンだけど)

「エアーズロック」という名称は、イギリス人の探検家が発見した際に、当時の南オーストラリア植民地首相のヘンリー・エアーズさんの名前にちなんでつけられたものなんですと。1987年に世界遺産にも登録されていて、山ではなく一枚岩なのだそう。この周囲の、非常に乾燥した赤土の大地は「アウトバック」と呼ばれる、オーストラリア内部に広がる人口が少ない砂漠地帯なのですが、その昔の昔は海だったそうで、地下水が豊富なため、草木は豊富に生えている、不思議な景色が見られるところです。

こんなふうに赤土の上に草ボーボー

1日前は前も後ろも真っ白な雪山をヒーハー言いながら歩いていたのに、ここから目指す先は40度超えの砂漠地帯。オーストラリアという国の広大さを実感できる旅になりそうです。

さてシドニーからは、バージンオーストラリア航空で向かいます。国内線はジェットスターかバージンのどちらかを選ぶのが一般的。私の予約期間にはバージンしか空きがなかったので必然的にこれになりました。シドニー発は午前10時。またもや国内線ターミナルへと向かいます。

ターミナル2でチェックインを済ませ、待合室へ。コジオスコ行きのNEXは、乗客が極端に少なかったのですが、さすがに世界の有名観光地に行く便ですから、そこそこ人は多いです。

飛行機の中では、隣の席のご婦人と少しお喋りしました。ふくよかな、少しお年を召した、白人のおばさまは、香港から来たのだそう。旦那様の出張にくっついてきて、旦那様のお仕事中に観光して回っているんですって。腕にはApple Watchで、おしゃれしてて。なんだか勇気でちゃう。私も、いくつになってもフットワーク軽く好奇心を満たすべく飛び回っていたいと常日頃から思っているので、こういう方に出会えるとそれだけでパワーがわいてきます。

雪山から砂漠へというアグレッシブな旅

エアーズロック空港に到着したのはお昼の12時。約2時間のフライトでした。着陸直前、飛行機が旋回すると、窓からウルルが見えて、あっちこっちから歓声があがります。着陸してから外へ出ると、すごい熱気。気温はとても高く、40度を越すこともあるというし、紫外線量は日本の約5倍というし、まだ雪山焼けで皮がむけまくっているしで、何かの修行に来ているのかと錯覚するほどです。

空港からすでにリゾートっぽさ満点

空港の入り口には「ウルルに果物や野菜などを持ち込むのは禁止」という看板がたっていました。さすがに荷物チェックまではされなかったけれど、オーストラリアは州をまたいでの植物の持ち込みは禁じられているそうなので、注意。あと、これは帰りの時でしたが、滑走路で写真をとったりすると係員から注意されます。確かクアラルンプールの空港でも注意されたよな。コジオスコへ行ったときのクーマ空港では特に何も言われなかった。本来はダメなところのほうが多いみたいですね。

ウルル観光は、レンタカーでもない限りはツアーに参加しなければ移動がむつかしです。なので今回は、最大手のAAT KINGSにすべての工程をお願いしていました。空港からもAAT KINGSのシャトルバスに乗り込みます。オーストラリア旅前半は、何もかも自力だったので、なんだか一気に楽チンになってきました。

こんなところを延々と走ります

お天気は残念ながらちょっと薄曇り。だけどそのためか、いつもより気温は低めなのだそうです。いや十分暑いけど。バスで30分ほど走ると、エアーズロックリゾートに到着。ウルル観光客のための、ホテルが集まっているエリアです。リゾートといっても、本当に「砂漠のラグジュアリーリゾートホテル」から、ドミトリータイプの共同部屋のホテルまで、ランクはさまざま。ショッピングセンターやレストランもあって、食と住はここですべてまかなえます。私が選んだのはドミトリータイプ。シドニーではアパートメントホテルで贅沢したし、砂漠ではもうちょっとアグレッシブにいきたいなと思っての選択でした。滞在3日間は早朝から夜までずっとでかけてばかりだし、ほぼ荷物置き場と化していたので、結果的にはこれで十分。でも、「砂漠のリゾート」というのもちょっと体験してみたかったので、次の機会が巡ってきたら、ぜひそういうところに泊まってみたいです。

これはドミトリーのチェクイン棟

そのドミトリーのチェックインは14時からということで、荷物を預かってもらって、まずはお昼を食べにいきます。リゾートは真ん中に遊歩道や展望台があって、周囲の道路が円形でシャトルバスも走っているのですが、ブラブラ遊歩道を歩いてレストランへ。夜は肉肉しいバーベキューを予約していたし、昼間はがっつり食べる気分でもなかったので、サンドイッチで軽くすませることにしました。

遊歩道は花盛り
水分が少ないながらも色は鮮やか
空が低く感じる
赤土の遊歩道
お昼はかるーくサンドイッチ

食べ終わってホテルに戻る途中、展望台に立ち寄ると、遠くにウルルが見えるではありませんか! おおお、とうとう来たのだー! 早速写真をとって、友人や家族に送りつけます。SIMカード入れててよかったわ。あとからもっと近くに行ったのですが、ファーストインプレッションも大事ということで、しばしそこから一人でウルルを堪能します。

ああここまで来たんだなーと実感
紫のお花も
ちょっとくすんでみえるウルル

ホテルに戻ってまずはチェックインを済ませ、お部屋に荷物を運びます。そしてすぐ出発。15時から近隣のカタジュタというキャニオンをトレッキングする予約を入れていたのです。ロビーで迎えを待っている間に、隣にいた日本人男性と話をしてみると、彼はオーストラリアに住んでいたのですが、帰国が決まり、帰国前の旅を楽しんでいるとのこと。あとあと話を聞いてみると、なんとお仕事は、競馬のジョッキーなのだそう。オーストラリアで働いているといえば、ワーキングホリデーの人が多い印象だったのですが、はじめて出会った職業です。がぜん色々な話を聞いてみたくなりました。そのジョッキー君も一人旅で、そのあと仲良くなっていく女子も含め、旅仲間ができ始めまた。これまで、不自由な英語で交渉する数日間を過ごしてきたので、ここウルルでは日本語の友達もでき、これはこれでなんだか楽しい予感がしてきました。

【オーストラリアに行ってきた】#8 再びシドニーで小休止

さて、 無事にシドニーに戻ってまいりました。本当に無事でよかったです・・・。

NEXのプロペラ機で戻ってきました。

再びこの2階だてのエアポートリンクに乗り込む

ホテルは到着時と同じ、Mascotにあるアパートメントホテル。コジオスコ登山中の荷物を預かってもらえるし、また翌日は朝からエアーズロックへ移動しなくちゃなので、できるだけ空港の近くがよかったのです。

1日目とはレイアウトが異なるお部屋
でも変わらず広くて快適!

コジオスコから戻ってきて、一番最初にしたことは何かといえば、アフターサンローションを買いにいくこと。なにせ、想定外の雪山登山でUV対策が甘く、さらにオーストラリアの紫外線は日本よりもかなり強力。それらが空からだけじゃなく、真っ白な大地にも反射して、私の顔はほぼヤケド状態。顔中の皮がボロボロに向けてしまい、ファンデーションが塗れないどころか、全体に熱を持って触るとヒリヒリする非常にヤバイ状況だったのです。

ホテルのそばの雑貨屋さんの化粧品コーナーでアロエジェルを見つけました。一生使い終わらないのではないかと思うサイズで、割高なシドニー価格でしたが、背に腹は変えられない。買いましたよ。買って、ホテルに戻ってシャワーを浴びて、顔中にジェル上のそれを塗りたくりましたよ。とりあえずはひんやりして気持ち良いですが、すぐにまた火照ってくるので、また塗り直しの繰り返し。注意一秒、シミ一生。このままマダラの国のマダラ姫として生きていかなければならないんじゃないかと戦々恐々、まあだからと言って後悔は1グラムもないのですが、日本に帰ったら化粧品業界に金を落としまくることになるのではと心配になりました。

昔、こういうの夏の間に使った覚えがあるよ・・・

結果から言うと、帰国後しばらくは「日焼けした? 何焼け?」と何度か聞かれ、ファンデーションの色があわなくなって買い直したりしましたが、時が経つごとにちゃんと私の肌は再生を果たしてくれました。「シミ治療」で夜な夜な検索することにならずよかったです・・・。

コジオスコ突撃登山で結構体力を使ってしまったので、エアーズロックへ行くためには体力を回復させなければなりません。よって、合間にあたるシドニー滞在は、できるだけのんびりと、しっかり休むことを目標としました。旅に出ると多少疲れてもあちこち出かけたくなるもので、過去の私なら無理を承知で出かけまくったはずですが、旅の目的がはっきりしている今回については、体調を崩して目的を果たせなくなることは避けなければなりません。なのでまずは、顔にジェルを塗り続けながら、ベッドでゴロゴロしたり、カウチでコーヒーをいただいたりと、優雅な時を過ごしました。

午後になってちょっと元気が回復したので、お昼過ぎから出かけてみることに。実はシドニーで行けたら行きたいところがひとつあって、それは何かというと、「シドニー ユダヤ人博物館」。オーストラリアは移民の国ですから、それこそ様々な民族が広い土地に共存していて、ユダヤ系の移民も多いようです。オーストラリアでのユダヤ人の歴史から、ホロコーストの記録まで、幅広い展示が見られるというこの博物館には行ってみたいと思っていました。

Mascot駅近く。太陽がまぶしいけど暑くはない。

地下鉄を乗り継ぎ、キングクロス駅へ。地下鉄は、シドニーセントラルをハブにして様々な路線があるのてずが、いやこの案内がわかりづらかった。駅が広すぎてプラットホームが分散していて、駅構内をぐるぐる歩き回ってしまいました。駅を降りると、Mascotとは趣の違う、ちょっとざわついた雰囲気で、ガイドブックによるとあまり治安のよくない地区らしく。といっても、なんていうか、Mascotが丸の内なら、ここは歌舞伎町とか浅草とかそんな雰囲気で、アダルト系のお店が多い印象。夜は行っていないので知りませんが、昼間は特に「コワイ」という感じはしませんでした。まあ日本じゃないので、それなりに気は抜いていませんけどね。

これはセントラル駅にあった体重計のような時計。

地図を見ながら、ユダヤ人博物館を目指して、歩くこと15分ほど。建物が見えてきましたが、なんだか静かな気が・・・・なんと、この日はユダヤ教の祝日でおやすみなんですと! マジか! 知らなかったよ・・・。

シドニーユダヤ人博物館の外観。
残念ながら休館日・・・

未練がましく建物の周囲をウロウロしてみましたが、扉には鍵がかかり人の気配もまったくなし。これは諦めるしかありません。せっかくなので、地下鉄駅に戻るのではなく、歩きながら町の中心部に戻ってみることにしました。

こうして歩いてみると、やっぱり都会だなあと思います。新興国へ旅することが多く、そういった国では、建物の様子、道行く人々の佇まい、子供達の遊ぶ様子などが何もかも異文化であることに興味を惹きつけられますが、ここシドニーの裏道を歩いていても、基本的に普通の住宅街。人々の様相がアジア系ではないことを除けば、日本のどこかを歩いている環境と大きな差はありません。同時に、旅先で常に持ち続けている緊張感も、こういった国ではそれほど高いレベルを保ち続ける必要がなく、もちろん治安最良の日本にいるほどの気の抜き方はなくても、たとえばインドやマレーシアの田舎道を歩いているときの緊張度合いとはレベルがまったく異なります。どちらが良いとか悪いとかいう話ではなくて、物足りなさもありつつ、常に自分の360度を意識しなくても良いというリラックスもありで、こういう旅も楽しいもんだなぁと思いながら歩きました。

ふと見上げると・・・AUSの飛行機雲が!
AUSS? この時点で立ち止まって上を見ているのは私一人。誰も見ていなかった! なんで??

2日前に買出しをしたスーパーのあるショッピングモールまで戻ってきたので、ちょっと時間が早いけどついでに何か食べて帰ろうと思い、お店を物色していると、中華系レストラン発見。疲れていると、出汁の入った汁物が欲しくなるものです。看板のメニューを見ると、ラーメン系も充実している様子。こちらで牛肉麺をいただくことにしました。パクチーのきいた濃い味がたまりません。

パクチー大量投下された牛肉麺。しあわせ・・・。

スーパーでまたもや果物を買い、もしかしたらエアーズロックでは買えないかもと、お土産のチョコレートなどを買い込んで、前回と同じミュージアムの駅からホテルに戻りました。ああ、前回ここにいたときは、まだコジオスコに登る前だったんだなーと、盛りだくさんの日々を感慨深く感じました。その経験が、たくさんの思い出とヒリヒリする顔の日焼けをもたらしたわけです。旅に出るのはちょっと面倒なことも多いけれど、日常の倍以上の濃密な時間を過ごせること間違い無し。やっぱり私は生涯旅を続けたいと思うわけです。

再びミュージアム駅から。この駅本当にすてき。
見てて飽きないし、まばらにいる人が絵に溶け込んでいる。

さて、明日からはまたエアーズロックへ。オーストラリア旅、第2部の幕開けです。それに備えてこの日はゆっくり、ホテルでくつろいで過ごしました。それにしても日焼けの顔が痛かった・・・。

シドニーの夕日とももうお別れ。

 

【オーストラリアに行ってきた】#7 コジオスコ登山・・その後の事件

さて、無事に、Mission Completed となったわたくし。野生のカンガルーも見られて、大満足で本日の宿泊地である、Brett氏推薦のモーテルに到着しました。

野生のカンガルーの感動覚めやらぬ

モーテルの前では、カウボーイハットをかぶった男性が大勢、ビールを飲み交わしています。どこの国でもみかける、暇そうなおっちゃんの群れがここオーストラリアにも。Brett氏に連れられた、どこから見てもアジア人のわたくしに注目が集まります。

今夜の宿泊は格安モーテル

モーテルの奥さんは、バーカウンター、レストラン、レセプション、すべてを仕切っていて、もうなんだかテンパり具合が半端なく、しかもレセプションのパソコン業務には不慣れなようで、髪を振り乱して対応してくださいました。

ここで事件パート1が。

帰国してからの対応となったのですが、ホテルに料金を二重払いしてしまいました!

今回、予約サイトを3つ利用したのです。1つ目はシドニー宿泊、2つ目はここ、ベリデール宿泊、3つ目はエアーズロック宿泊。

1つ目は、予約画面に「料金は現地にて、現地通貨でお支払いください」と書いてありまして、予約サイトでデポジットのためのクレジットカード登録はあったものの、引き落としはなく、現地で、現地通貨のカード決済をしました。3つ目は予約時にカード決済で、現地で宿泊費は支払い不要。

問題は2つ目のこのモーテルです。

「この宿泊施設で利用可能なクレジットカード」「現地通貨でお支払い」と書いてあったため、私はてっきり、カード登録はデポジットで、現地で支払うもんだと思ってしまったのです。
しかし、「宿泊施設で利用可能な」は、あくまでその事実を述べただけであり、「現地通貨で」というのはカード決済の際の通貨種類であったというわけ。

で、そういう場合、ネット予約に慣れたホテル(あくまで親切なところに限るけど。あまりお目にかからないけれど)では、「ここでは決済の必要はない」とか教えてくれることもあります。が、このモーテルの奥様、前述のとおり、レセプション業務はとても不慣れな様子で、当然のように私に支払いを求めたため、私もカードで支払ってしまいました。

やっちまった!

帰国してから、カード明細をチェックしていて、二重払いの事実に気がつきました。あーやっちゃった!

とはいえ、このモーテルは3000円程度の宿泊費だったので、まあ勉強代と思えなくもなかったのですが、戻ってこなくてももともともと思い、ホテルの予約サイトに交渉することにしました。
すると、予約サイトのお問い合わせの対応は想像以上に懇切丁寧で、事務的かつ定期的な連絡をちゃんとくれて、モーテル側とも地道に交渉してくれている様子。モーテル側は、私が本当に二重払いしているエビデンスが見たい、とのことで、カードの明細(証明に不必要なところはマスク加工したもの)を提出したりと、やや面倒くさい作業はあったものの、最終的にはクレジットカードに満額リファウンド。お金は戻ってきたのです!

ブラボーな対応をしてくれた予約サイトはBooking.com。やるね、あんたたち!  いえそうじゃなくて、その節は大変お手数をおかけしました。そしてみなさん、私のような無駄な手間を、自分にも他人にもかけさせないためにも、支払い条件については不明だったら事前に問い合わせたほうがよさそうです! はい、肝に銘じます。。。

宿泊はこんな感じの離れ(完全に離れてはいないけど)

閑話休題。モーテルは、合宿所みたいな感じで、レセプションと隣り合っているレストランの奥から一回外に出て、離れの、鍵付きの入り口から入ります。この時、奥様は、確かに部屋の鍵で入り口の扉を開けたと思うんです。ええ、これが事件パート2の伏線です。

離れにはたくさんの部屋があり、私にあてがわれた一室は、なんと二段ベットが3台ある、ドミトリールームでした。しかしお客さんが少ないから独り占め。「どのベッドで寝てもいいわよ!」と奥様。Wifiが飛んでいると書いてあるけれど、どうがんばってもそのWifiはキャッチできませんでした。そんなお部屋です。

扉から入るとこんな感じで部屋が並んでいる
ドミトリーを独り占め。ベッド多数。

一息ついて、着替えて、まずは夕飯を食べに再びレストランへ。奥様は相変わらずパニクり気味に働いていますが、隙を見てオーダーを。Brett氏にあらかじめておすすめを聞いておいたので、そのパイナップルピザを頼みました。いや、これは美味しかった。でも量はやっぱり多かった。流し込むために冷たい炭酸飲料でも頼みたかったのてずが、奥様があまりに忙しそうだったので、フリードリンクで用意されているコーヒーや紅茶で我慢しました。でも美味しかったからOKです。

レストランはこんな感じ
Brett氏おすすめのパイナップルピザ。登山後のカロリー摂取に最適。

さすがに疲労が襲ってきたのと、顔が日焼けで熱を持ってしまっていたので、この日は早々に横になることにしました。Wifiなんて不要でしたわよ。

翌朝、Brett氏のお迎えの時間まで少し間があったので、昨日立ち寄ったサンドイッチ屋さんで朝食をとることにしました。荷物も少なかったし、そのままフロントでチェックアウトしてしまおうと、手持ちの荷物すべてを持って出かけました。サンドイッチ屋さんでは、朝食メニューがあったので、コーヒーとシリアルヨーグルト、フルーツをチョイス。お店で食べているのは私だけだったけれど、近所の人がちらほら立ち寄って、コーヒーやら何やらをテイクアウェイしていきます。相変わらず顔は熱を持って疲れも残っているけれど、なんて優雅な朝。

ピンク色がサンドイッチショップの看板。
なんて優雅な朝食。

というわけで、朝食を終えたので、チェックアウトしようとホテルの正面入り口に戻ってきました。外から入ろうと扉を押すと・・・
・・・鍵がかかっている。

これが正面入り口。見事にシーンとしている。

ドンドンしても、誰も出てきません。あれ、これではチェックアウトできない。まあ、未払いのものは何もなかったのですが、せめて鍵を返したい。仕方ないので、離れの宿泊棟の入り口から再度建物の中に入ろうとすると・・・鍵があわない。ええっ? 昨日、奥様はこの鍵で開けていたよね?? 昨日の奥様以上にパニクる私。えええーっ?

正面にはこんな碑が立っていたけど、鍵パニックで見物する余裕なし。

しばらくの間、あっちウロウロ、こっちでジタバタ。しかし、捨てる神あれば拾う神あり!  宿泊棟の別の扉から、お客さんらしき男性が出てくるではありませんか!  彼は外に止めてあったハーレーにゆっくり荷物を載せていたので、小走りで近づいて、「あの!  私もここの宿泊客なんですけど、レセプションが閉まっていて、チェックアウトできなくて困っているんです!!」

すると彼曰く、「あー、チェックアウトなんて必要ないの! ここは部屋に鍵を置いてそのまま出ていっていいんだよー」と・・・。

あとで知り合った人にもこの顛末を話すと、モーテルでは時々そういうところがあるんだよーとのこと。し、知らなかった・・・。確かに、世界の安宿には何度も泊まっているけれど、モーテルは初めてなのでした。またひとつ、お利口になったわ・・・

というわけで、1泊かつほとんど寝て過ごしたベリデール滞在は、事件満載のエキサイティングな時間となりました。
そんなわけで、Brett氏の車に乗って一路クーマ空港へ。来た時と同じ、乗客の少ないNEXに乗って、一路シドニーに戻るのでした。

クーマ空港はカフェくらいの規模。
行きと同じプロペラ機がやってきた
無事で帰路につけて本当によかった・・・
帰りは紅茶にしました。スナック菓子はあまり美味しくなかった。
テープルマウンテンが見える。もしやブルーマウンテン?
だいぶ都会になってきた
今回は山ばかり。今度は海も見に来たいものだ。

【オーストラリアに行ってきた】#6 コジオスコ登山・・できるかな 2

そんなわけで、リフトで上がりましたが、上りリフトはガラガラ。貸切状態です。
上から降りてくる人はいました。でも、その方たちは、登山の格好をしていない、観光客、それも皆、かなりお年を召した方々のグループ。山に登る気満々の服装ですれ違う私を、物珍しそうに見つめながら手をふってきます。私も、苦笑いしながら手を振り返しました。

これが唯一動いていたリフト
ほとんどがクローズです。
リフトは16時までと書いてあります。
遠くに見えるのは、確かに雪・・・

リフトの途中地点からちらほら雪があり、終点では、それはそれはもう、雪山です。リフトの係の人も、私を下すとそそくさと小屋に戻ってしまいます。寒いしな。そして終点には、人っこひとりいない様子。さ、さみしい・・・。

リフト到着地点。雪・・・

まずは元気を出すために、飛行機でもらった機内食のシリアルバーをむしゃむしゃと食べます。行くべきところが右なのか、左なのかもわからず、しばらくそのへんをウロウロしてみます。

天気はいいんだけどねえ。
道の右側を見るとどれだけ積もっているのかがよくわかる(泣)

すると、やっぱり登山スタイルではない老夫婦が一組、向こう側からやってきました。私がそのへんをパシャパシャ撮影しているのを見て、旦那さんのほうが近寄ってきます。

「わしのカメラと同じや!」

見ると、お父さんの手に私と同じSONYのコンデジがあるではないですか!
このカメラはいいよねー、なんたってファインダーがついているから、液晶が反射するときに便利だよねー、暗いところでもよく映るしねー、SONY最高だよねー。うんうん、とお互いに同じカメラを自慢し合います。こんなところでSONY M3仲間に出会えるとは思ってもみませんでした。心細い気持ちが、数センチほどあがった気がしました。

カメラ仲間のお父さんに撮影してもらった
そしてそのまま行ってしまった・・・

そして散策を進めると、さらに上の方に通じる道がありますので、進んでみます。しかし、日陰は大量に雪が積もっていて、アイゼンもスノーシューもない私の登山靴では、とにかくツルツル滑る滑る・・・これでは到底上まで行くのは無理そうです。無念・・。

これだもの。滑るに決まっている

さらに上にある、運休中のリフトの降り口まで来ると、視界が大きく開けてきました。そして足元を見ると、まさにこれが登山道。事前情報で得ていた「アイアンメッシュで舗装された道」が、雪の合間から顔を覗かせています。

運転していないリフトの降り口。誰もいません。
進んでいくとこんな感じに
空の青さが目にしみるけど、これは確実に雪山・・・
これこれ。このアイアンメッシュの歩きやすい道と聞いていたのに(涙)

でもねー。少しでも道を外れると、ズボッと足をとられるわけです。ここは足跡でメッュが見えているけど、この先はどうなっているかわかりません。ああスノーシューが欲しい・・・行く手に、まさにスノーシューを履いている男女がいました。私も持ってくるんだったわ・・そう呟く私を、彼らは気の毒そうに何度も頷きます。あーあー。

河の上の橋は雪がなかった。
雪解けの水が大量に流れているのに・・・

でもいけるところまで行ってみよう。とりあえず雲ひとつない青空で、天気予報は晴れだった。だだっ広く広がる大地には、目印もろくになくて、これで天候が悪化したらホワイトアウトで遭難確実だけど、風もなく、まさに悪い予感のかけらもないさ((c)キヨシロー)。私のほかにも悪い子がいるようで、アイアンメッシュロードの上に積もった雪には、たくさんの足跡があるから、なんとか踏み外さずに進めるところまで。このまま足跡が続くところまで行ってみようではないか。

そしてコジオスコウォークの開始地点。
ところどころでアイアンメッシュの道が見えている。これさえ続けば・・・
すぐにこの有様(涙)
あーあー。。。

そう思って進み始めたら、前からまた男女カップルから歩いてきました。目を凝らしてみると、彼らはやけに軽装で、足元なんかスニーカー履きです。声をかけて聞いてみると、なんと頂上まで行ってきたと!

まじで? その靴で? どうやって?

「雪の上に残されている足跡の上からはずれさえしなければ、この靴でも歩けるよ。滑るのさえ注意すれば。今日は天気も良いし、頂上も行けたよ、まあここから2時間以内かな」と!

行ったのね?
私よりもずっと滑りやすいその靴で、登ったのね?!

登山の常識として、本当は、こういうとき、他人の言動につられてはいけないのだけど、この時ばかりはこの二人の経験を踏襲してみることにかけることにしました。大丈夫かオレ?!

とはいえ晴天の下、大自然の絶景が。
このへんで、もうなるようになれと思い始めていた。

道はずっとゆるやかな登りで、16時でリフトが終わることが気になっていたのか、無意識だったけれどよくよく考えてみると水を飲む以外は休憩をせずに歩いていました。不思議と疲労は感じなかった。なぜならとにかく真っ青な空、光を反射する雪が美しくて。日焼け止めを塗ってはいたものの、オーストラリアの紫外線は日本の5倍とのこと。かなりの量を浴びていたはず。

ところどころ道は見えたりもします
でもすぐにこれよ(涙)

でもこのときは、もうそんなことは頭から消えて、ただ白い大地を進むことしか頭にありませんでした。これが後々の顔面トラブルにつながるのですが、そんなことは頭から消えてしまいました。雪の上を滑らないように注意しながら歩くというのは、いくら登りがゆるやかでもかなり体力を消耗します。加えて直射日光浴びまくりで体力はじわじわと奪われる。でも、遠くの上方に水色の氷河が見えたり、白い大地の様相も山に分け入っていくにつれ、その360度独り占めがだんだん快感になってきたり。あのへんが頂上か、と思って目指していたところは単なる通過点でしかないのもお約束、いつまでたっても頂上は見えません。

白と青だけの世界、視界に誰もいない。

途中、展望台で、マダムがひとり、景色を眺めていたので声をかけてみると、彼女の家族たちは頂上に向かっていったけれど、自分は無理そうなのでここで待っているのだそう。彼女が指をさしたその先に、家族たちが、最後の急坂を下ってきている姿が見えました。彼らはガイドつきで、ストックやスノーシュー完備、頂上から戻ってきた様子です。でも、行けないほど遠いわけじゃない。これはもう、私も行くしかない。マダムに別れをつけ、再び白い大地を歩き出します。

このあたりから氷河が見え始めます。水色の線が見えますか?
行く手に人が! 人類が見えるとほっとする・・・。
風紋が描かれた雪の上をラッセルラッセル

そして数十分後、私も頂上に続く急坂まで到着しました。後で聞いたところによると、ここは本来、階段道なのだそうだが、そんなもの雪に埋まってしまい、しかもかなりフカフカの雪に覆われてしまっているので、ラッセルするしかありません。膝の少し下まで足が埋まる状況で、ヒーハーヒーハー言いながら登ります。私、こんなにハードな雪山やったことあったっけ? いやない!!

進んでも進んでも着かない。。

足を交互に出すのもかなりのパワーを要し、正直途中で何度もくじけそうに。上から降りてきた別のグループも、スノーシュー&ストック完備でした。すれ違うときに、「・・・あとどのくらい・・30分・・・?」と聞くと、そのグループのガイドらしき女性が「そんなわけないわよ! 10分よ10分、もう少しよ!」と励ましてくれました。涙出そうになりながら、ズボズボと埋まる足を一歩一歩前に出して進みます。登り切ってもまだ、頂上は見えず、さらにゆるやかな坂を登り、進んだところに・・・・見えました! 頂上が!!

何かが見えてきた・・・!
やりましたーー頂上!!!

頂上には、シンガポール人の家族連れがいて、ランチを食べていました。近づいてくる私の姿を見つけると、母親らしき女性が手をふってくれました。そして、到達!
頂上の記念碑に手をついて

「ついたーーーやっとついたーーーーあーーーーー死ぬかと思ったーーー」

とわめく私に、「大丈夫!? あなたひとりなの?? 食べものある???」とひどく心配してくれました。あ、大丈夫、ランチあるある、とヘラヘラする私に、彼女は息子に命じて「とにかく写真よ!」と撮影を促してくれました。ううう、ありがとうございます。苦労の末、天使に会った気分です・・・。

頂上ではまず、冷え切ったサンドイッチを食べました。食べ始めると、どれだけおなかがすいていたかがわかります。そりゃ、行動食も一口も食べずに登ってきたのですから。幸いなことに頂上も無風だったので、「南極からの風」を感じることができなかったのはちょっと残念。でも風があったら、登ってこれなかったかもですね。シンガポール人の家族は、16時でリフトが終わることを念押しして、下っていきました。お父さんは「さよなら〜」なんてちょっと日本語で話しかけてくれましたよ。

シンガポールのご家族と。頂上で仲間に出会えて本当にほっとしました。
冷え切ったサンドイッチも格別な美味しさ。

ランチを終え、ひとりになったところでBrett氏に電話します。「ひー、登ってきちゃったよー」と語ると、彼も驚きつつ、喜んでくれまた。下りの見込み時間を伝えると、その時間に迎えにきてくれるとのこと。名残惜しいけれど、そんなに余裕はないので、降りる準備をします。

頂上の向こう側も険しい雪山
名残惜しい景色を瞼に焼き付ける。

下りはもう、距離も道もわかっているので気分が随分ラクです。急坂を下ったところで、いつの間にか追い抜いてしまったスノーシューのカップルに再会しました。私もあの、元気づけてくれたガイドさんを見習って、「あと10分くらいだよー」というと、彼らの顔がパッと晴れました。そうよね、スノーシュー履いていてもちょっと今日はつらいよね・・。

きた道をどんどん下っていく。
また風景を独り占め。なんという贅沢。
氷河もじっくり撮影する余裕が。
メッシュの道が大分見えてきました。
景色の看板が所々にあるのだが、雪なのでまったく違う様相。
再び深い雪のゾーンへ
スレドボまでの距離も書いてある
奇岩の山もまるでサーティーワンのロッキーロード
振り返る。こんな道を歩いてきたんやー。
何者かの足跡も発見(下りは余裕があるので見つけられる・・・)
大分、雪が薄くなってきました
ああ太陽が近い。無事だったから言えるけど、雪のコジオスコは本当に美しかった。
お気づきかもしれませんが、この紫外線で、この後、私の顔は大変なことになりました

リフトの時間にも無事間に合い、リフトの係りのお姉さんに「登頂したった・・・」と伝えると、驚きながらも喜んでくれました。インフォメーションのおねえさんには怒られそうなので、黙っていることにします・・・。

リフトにも無事間に合いました
レンタル屋さん。スノーシューを借りていくんだった。。

下山後、持っていたみかんを食べながら、友人に、登頂成功のメッセージを送りました。そしてリアルタイムに日本からお祝いのコメントわもらいました。ひとり旅・ひとり登山ですから、安全報告も兼ねているのですが、おめでとーと言われるにはやはり嬉しいものです。SIMを買っておいてよかった〜。

山の麓はすっかり春なのに。。。
持ってきたみかんを鬼食い。

そして、帰り道はもうひとつサプライズが。カンガルーが見られるといいなーという私のリクエストにこたえて、Brett氏が、野生のカンガルーのコロニーに連れていってくれました。いやあ。目の前でごはんを食べて、袋から赤ちゃんが出入りしていて、そんな風景が数メートルの距離で見られるなんて。交通手段の確保には苦労したけど、こんな親切なBrett氏と出会えたのだから、やってよかった来てよかったと思いました。やっぱり旅は、インターネットやテレビ番組では味わえない経験が待っているものなのですよ〜。みんな、旅に、出よう!

カンガルーのコロニー!
カンガルーを激写するわたくし。

【オーストラリアに行ってきた】#5 コジオスコ登山・・できるかな

さてオーストラリア二日目。今日は、訪豪の第一の目的である、コジオスコ山登山の日でもあります。
もう一度おさらいすると、コジオスコ山はオーストラリア最高峰であり、世界7大陸最高峰のひとつ。で、ありながらも、標高は2228mと控えめで、季節さえよければさらっと登れてしまう・・・はずだった。

まだ外は薄暗かった

朝、ホテルをチェックアウトし、また明日には戻ってくるので荷物を預かってもらいました。移動は国内線「NEX」で、シドニーAM8:00出発です。日本からインターネットで予約してきたので、一時間前に到着すれば大丈夫なはず。バウチャーを持って空港に向かいます。

国内線はターミナル2

国内線ターミナルもとても綺麗で、カウンターもわかりやすかった。お部屋でコーヒーも朝ご飯も食べてきてしまったので、特にすることもなく、ぼーっと人間観察をしながら搭乗時間を待ちます。

国内線出発ロビー
私の荷物はこれとリュックだけ
簡単なカフェもあります

乗客はほんの数人。Cooma空港、別名Snowy Mountain空港へ、小型プロペラ機で約1時間のフライトです。窓からオーストラリアの大地を眺めつつ、サービスのコーヒーを飲みつつ、ワクワクしながらあっという間の一時間でした。

ちっこいプロペラ機

ガラガラ。最前列にはヒョウ柄ターバンのマダムが。
配られたのは機内コーヒーとおやつ。機内誌にはコジオスコ山の特集が!

あれ、なんだか雪景色が・・・

機内では到着間際に客室乗務員さんが「タクシー必要?」と聞いてまわってくれます。こういうサービスがあったとは。次回来ることがあれば、このタクシーを利用しよう。いや、運転できるようになってレンタカーで来たいものだ。(ちなみに2017年6月現在、私はいよいよペーパードライバー講習に通って、ドライバー再デビューしようと目論んでおります)

空港について、タラップを降りると、なんともかわいい建物が。これがCooma空港です。そして建物の中に入ると、シャトルサービスの社長さん、Brett氏がニコニコして待っていてくれました。東洋人は私だけですから、当然私のことは一目瞭然。私もFacebookでBrett氏のご尊顔は拝見済みだったので、迷うことなく向かいました。

こじんまりとしたエアポート

Brett氏と自己紹介をして、迎えの四駆に乗り込みます。天気がよくてよかったー、なんで山登るのー? 家族はー? とお互いの話をしながら、一本道を山に向かって進んでいきます。途中、昼食用のサンドイッチを買いたいというと、今夜泊まる宿(Brett氏に紹介してもらったチープなモーテル)のすぐそばの、なんともかわいい外観のカフェに連れて行ってくれました。ここのサンドイッチも何もかも美味しかったこと。

小綺麗な店内。テイクアウェイもできます。

そこからは一路、コジオスコナショナルパークに向かいます。飛行機の窓から見えたとおり、牛、牛、牛、とにかく牛だらけ。カンガルーやエミューがいないかしら、と言いながらキョロキョロしていたら、Brett氏も一緒に探してくれます。残念ながら行きの道では出会うことはできませんでした。

美しいジンダバイン湖には、大きなダムがあり、ここで水力発電が行われているそうです。オーストラリアには原発がないんだっけと思い出し、Brett氏に話をふってみると、主要な電力は火力で賄われているとのこと。これだけの土地の広さ、人口密度は日本とは比べものにならないくらいでしょうけれど、あの物価の高さ・交通費用の高さは、電力供給状況も大きく影響しているらしく。私は原発はないほうが絶対良いと考えているクチではありますが、廃止によって様々な物価の吊り上げがなされた場合、生活に困る人が続々出てくるんだろうなと思うと、一概に「反対」だけを声高に言えない気持ちになります。簡単に答えの出ない問題です。

コジオスコ山が見えてきた。あれ、雪が・・・

一抹の不安は、遠くに見えてきたコジオスコ山が真っ白だということ・・・。コジオスコ山麓の町、スレドボに到着しました。

スレドボのインフォメーション

登山口にあるインフォメーションに入って、状況を聞こうとすると、係のおねえさん曰く「昨日大雪が降って、現在雪が深い。スノーシューをはいて、ガイドをつけるかGPSを持っていないと登ることはできない」と。「Requestではなく「Necessary」なんだと・・・。仕方ないので、そのままショップのほうへ訪ねてみると、ガイドの予約は本日できないとのこと。まじか、私は明日、シドニーに帰ってしまうというのに・・・仕方ないので、じゃあいけるところまでハイキングするだけにしますと言い、ショックに打ちひしがれてショップを出ました。私を気の毒そうに見るBrett氏。ああ、ここまできて登れないの?

ここには雪なんてひとかけらもないのに。

でも、登山に無理をすると命取りになります。勇気をもって撤退できるのも登山の心得。とりあえず、いけるところをウロウロして、写真に収めてこようと思い、ちょっとブルーな気分でひとつしか動いていないリフトに乗り込みました。

確かに誰も乗っていないリフト。

【オーストラリアに行ってきた】#4 シドニーで小休止

さて。無事空港で滞在準備をこなしたので、ひとまずホテルに向かいます。
今回は、旅の途中で滞在する、コジオスコやエアーズロックのお宿をバックパッカー的チープなところとしたので、シドニー滞在はちょっとだけ贅沢、交通の便の良いアパートメントホテルに泊まることにしました。
といっても、Hotels.comのスペシャルオファー。かなりリーズナブルだったんですけど、ハードな予定に備えてきちんと休むのも重要です。

ホテルはメリトンアパートメント

まずは空港から、エアポートリンクという電車に乗ります。シドニー市内交通には「opal」カードという、日本でいうSuicaのようなプリベイドカードが便利です。

これがOpalカード

Opalカードのカウンター

まずは空港駅のカウンターで、「カード欲しい」と係の人に伝えます。すると、「Japanese?」と確認され、日本語の案内書が差し出されます。なんて親切なの。
この「Opal」カード、スマホのアプリで連携して決済することもできるし、改札口にあるチャージ機ではクレジットカードでチャージできます。ああ、こうして世界の電車から、切符購入の手間が省かれていくわけです、誠にすばらしい。
しかし、この後気づくのですが、シドニーの電車って、運賃が超超超高いんです!!! あっっという間にチャージ金額が不足する! いつもチャージ状態を心配しなければならない恐怖のカードでもありました。

チャージ金額が足りているか、ドキドキの改札
電車は二階建て

ホテルがあるMascotという駅は、国際空港駅から2つ目でした。ホテルは駅のすぐそばで、朝にもかかわらずお部屋が準備OKだったので、すぐにチェックインさせてくれました。
ホテルには、カフェやレストランはないのですが、お部屋には美しく広いキッチンがついているし、コーヒーマシンが完備されているし、まったく不自由ありません。果物やお茶を買ってきてお部屋でゆっくり楽しもうとウキウキ。まずはお昼を食べに出掛けることにしました。

こんなリビングが快適なお部屋でした
ホテル付近は明るくのんびりした雰囲気
白いマフラーをしたカラスちゃん
バス停。バスも乗ってみたかった。

Mascot駅近くはイベント開催中で、たくさんの露店や、ミニステージが出ていて、多くの人で賑わっています。まずは一番近くにあるベトナム料理屋さんに入ってみました。メニューを見て、た、高い・・・かなりカジュアルなお店なのに、日本円にして、ワンプレートランチが1600円くらいするんです。。その分量は日本のそれより大分多いんですけれどもね。食べられる量は限られているので、半分くらいでも良いんですけど。この「ちょっとお高くて、量が多い」食事のおかげで、滞在中間食をするスキがありませんでした。無念。

ミニステージでは料理ショー開催中
露店がたくさん出て楽しげな雰囲気
これは冷やしフォー。さっぱりしていて美味しかった。

ランチ後は、Mascot駅からシドニー市街に出てみようと、再びエアポートリンクに乗り込みました。まずはセントラル駅で下車。この駅がシドニー市街のハブになっていようで、迷路のように様々な路線が乗り入れています。駅自体も古くて良い味。中を探検しながら、いよいよ外に出てみました。

セントラル駅に到着
充実の自販機
体育館のように広いセントラル駅
まるで地方空港のようないでたち

まずは駅から西側、「パディスマーケット」付近へ向かいます。このあたりは中国人街のようで、お店の看板も中国語が多くなるし、歩いているのも中華系の方が多い。Mascot駅付近の清潔感溢れた雰囲気とはちょっとかけ離れた、雑多さが感じられます。これぞアジア・・・って私どこにいるんだっけ、と不思議な気分。ここからまた中心部に戻ろうとすると、インド人が多くなってきたり、そのインド人が口論していて人だかりができていたり、オーストラリアでアジアの混沌を感じました。さすが多国籍の国。

セントラル駅外観
これは郵便局
公園でどでかい鳥がぎょうさん! クロトキという名前だそう。いや本当にたまげたわ
一心不乱に食べている・・・

街路樹はジャカランダで、日本の桜のように春に咲き誇る紫色の花。これの匂いなのか、なんとも瑞々しい香りが漂っていて、空は青くピーカンで日差しが強く。北へ向かってどんどん歩いていくと、バックパッカー宿がたくさんある通りや、若者向けの洋服屋・雑貨屋が並ぶ一角や、やはりMascotのような清潔感はないのですが、これはこれで異国を感じられて楽しかった。

ジャガランダがとてもきれい

ちょっと古めの大型ショッピングモールの地下がスーパーマーケットになっていたので、ここでまずはお買い物。お土産とか、登山での行動食や、明日の朝食やらを買い込みます。ミカンやらイチゴやらの果物も豊富で、夜にお部屋で食べようと買い込みます。お土産の定番、キャドバリーのチョコレートもたくさん種類があり、この後ゆっくりお買い物をする時間もなさそうなのでまとめて購入。

そのあとはシティホールのあたりをぶらぶらしながら、クイーン・ビクトリア・ビルディングという、1898年に建てられたマーケットを改造したショッピングセンターに入ってみました。ところどころに古い建物の名残があるものの、入っているお店は最新の中級ブランドといった感じ。正直、日本にもあるようなお店なので、わさわざオーストラリアで入らなくても、ね。

これはシティホール
重厚な建物とジャガランダ
時計台とジャガランダ
周囲の建物もとても古いものが多い
気が遠くなるような空が広がる
世界の信号を集めるのも趣味のひとつ
クイーン・ビクトリア・ビルディング。ビルヂングと言いたくなるような出で立ち。
ところどころに過去の匂いが残っています
中はこんな感じ

それよりも、クイーン・ビクトリア・ビルディングの周りでは、イスラム教とキリスト教の人たちが、それぞれパンフレットを配って、啓蒙活動を行っていました。「オーストラリアは多国籍国家」という言葉はよく目にしていても、こうして街歩きをしている中で、ああ中華系の人が多い地区なんだとか、インド人が喧嘩してらとか、多種類の宗教の活動とか、こういうものを「実感」することとは、何百マイルもの隔たりがあると思います。普段はそれを忘れてしまっていて、テレビやネットで見たことを「実感」と勘違いしてしまいがちなのですが、この空気感、誤解していたこと、想像との隔たり、そいうことを肌で感じられるのが「旅」だと思うです。さあさあみんな、旅に出ようぜ。そして世界を1cmでも多く目にしようぜ。そう思わずにはいられません。

緑色の服を着た人が啓蒙活動の人たちです。
ビルヂング外観。

帰りはミュージアム駅から帰ろうと、シドニー中心街のその中心に位置するハイドパークに立ち寄りました。ここでは、たくさんの人たちが日向ぼっこを楽しんでいます。今の季節、半袖でちょっと肌寒いくらいの春。なのでこういう日の当たる公園でポカポカしたい気分、わかります。私も飲み物を飲みながらちょっと休憩。目の前には「ユニクロ」の大きな袋を抱えた人たちが通りすぎていきます。後で調べると、こちらのユニクロは日本のよりもやっぱりちょっとお高いんだとか。

公園の中にあった弾丸の碑。第二次大戦の悲劇を表現しているそう。
水辺で昼寝をする人がたくさんいました

そして公園の隅に、大きなモニュメントがあったので入ってみると、そこは「アンザック戦争記念館」でした。アンザックというのは、オーストラリア・ニュージーランド連合軍の略だそうで、ここは第一次世界大戦の戦没者を慰霊するために建てられたものらしいです。建物の中は、戦争に関する写真や慰霊碑が並べられていて、子供達が社会見学に訪れていました。私もしばしここで資料を拝見していきました。

アンザック戦争記念館

時刻は夕方になったので、ミュージアム駅からMascotに向かいます。

ミュージアム駅はとても古く、トイレもまるでオリエント急行時代のような美しさ。
ミュージアム駅は装飾もアート!
電車が入ってきました。絵になるわ。

すでにMascot駅を降りると「帰ってきた」気分になる私。駅付近のイベントは終了しつつあり、値引きを始めた屋台で、大きなBBQバーガーをひとつ買って、夕食のメインディッシュにすることとしました。

スーパーで買って大ファンになった濃厚ヨーグルト。酪農の国は乳製品天国。
お部屋から見えた夕日
夕食はイチゴとBBQバーガー。お茶はお部屋に備え付けだったハーブティ。

この日は読書や明日の天候なんかを調べながらゆっくりと部屋で過ごし、いよいよ翌日に迫ったコジオスコチャレンジに備えるのでした。ああベッドふかふかで寝心地最高。嚙みしめるように眠りに落ちました。

窓から見える空港の夜景が美しかった

【オーストラリアに行ってきた】#3 羽田からの孤独な出発

さて。旅行の出発は羽田空港でした。最近は成田まで行かずに海外に出かけることが多く、羽田のほうがだんぜん近いので助かっています。

羽田空港ではこの場所が気分です。

22:10発のANA便です。夏休みシーズンでもない羽田空港は、それほど混んでいるわけでもありませんが、かといってガラガラということでもありません。私は一人旅が好きで、行きたいところに行ける幸せが手中にあるわけですが、どうしたことかいつも空港に着くと、心細くなってしまい、なんで旅になんか出ることにしちゃったのかのう、と泣きそうな気分になります。外国に着いて怖い目にあったらどうしようとか、面倒くさいようとか、いろいろなことが頭をよぎっていきます。まあ、癖のようなもので、行ってしまえばずんずん一人で行動するし、楽しくて仕方ないことは頭ではわかっているのですが。

そんなとき、必ず聞くのはこの曲です。これは、私の好きなたかのてるこさんが、旅番組を作るときのテーマにしている曲でもあり、この曲を聞いていると、とにかく歩いてみようかな、という気になります。

今回も、ipodに入れた曲を聴きながら、売店で買った飲み物を飲んでいたら、ちょうど向かいの椅子に、年配のご夫婦と女性が座っていて、旅程のことを色々話していました。道連れがいるのっていいな、と思って何の気無しに眺めていたら「あなたもシドニー? ツアーの方?」と声をかけてもらいました。

シドニーですけど、ツアーではなく、個人旅行です、と答えると、「えっ、一人なの? 勇気あるのね!」その方達は、同じツアーに申し込んだ方々で、その場が初対面だったのだそう。その後もずっと話し続けてくださったその方は、福岡からいらした社会保険労務士の女性で、旅行が好きで色々なツアーに一人で参加することが多いのだそう。なんとなく話のノリがあって、メールアドレスを交換して、福岡に今度遊びにおいでって言ってもらいました。
なんだか旅が楽しくなりそうな気分になれました。単純です。

外国に行くときには、価格を重視するためか、あまり日本の航空会社を使うことはないのですが、今回はそれほど価格に開きがなかったのでANAを選択してみました。機内は日本人が多く、客室乗務員も日本人が大半。なんだか海外に行く感じは薄くなるものの、無駄な緊張もしなくて済むというのもあります。ただねー。夜便はできるだけ寝たいんだよねー。でもこれでもか、これでもかと、食事やら何やらサービスが提供されるのがちょっと辟易でした。お断りすれば良いんですけど、そこは貧乏性が災いしてしまうわけです。

しかし、まだまだ海外旅行はツアー形式が主流だと実感しました。行き先が先進国だからというのもあるのかもしれませんが、とにかくツアーの参加者らしき人が多かった。実際、シドニーの空港に到着しても、多くの乗客がいくつかの団体に分かれて歩いていました。ツアーもいいけど一人のあの、孤独で、心細くて、でも自由で、自分が完全に街の傍観者になって、主観と客観がないまぜになるあの感じは一度味わったら手放せません。

シドニーの空港でたまげたのが、入国審査がすべて自動化されてることでした。到着ゲートから案内に沿って歩いていくと、ところどころに端末が用意されていて、パスポートをスキャンしたり、質問に答えたりしていくと、チケットが発行されて、それを入国審査ゲートでまたスキャンさせて、自動シャッターを切られて終了。もちろん限られた国のパスポートを持っている人のみですが、日本人である私は生まれて初めて人を介さないで外国に入国いたしました。すんごいわ。科学の進歩だわ。IT革命だわ。

シドニー空港到着ロビー

無事、入国を終えると、やらねばならないことが二つありまして。ひとつはスマホのsimカードを手にいれること。これは事前に調べておいたのでスムーズにいきました。OPTUSの「Daily plus」というプランでは、1日2AUDで500MB使えます。希望期間を伝えると、店員さんが手際よく私のスマホからsimを抜いて、セッティングしてくれました。これで街歩きしながらのGoogle Mapも使い放題です。これもIT革命。

OPTUSのカウンター。超混んでいるけど店員さんの手際がとても良い。
こちらは日本でもおなじみ、Vodafone

もうひとつは、ATMからお金を引き出すこと。前回のポーランドから覚えた技ですが、現地のATMでクレジットカードやキャッシュカードを使って現地通貨をおろすことができるのは、めちゃくちゃ便利です。日本円を持って、両替コーナーを探して、両替して、数えて、って手間がまったくなくなるわけです。帰国したらすぐに銀行ATMから返金すれば、キャッシング手数料も最低限で済むしね! これで現地通貨も無事手に入れましたので、いよいよオーストラリアの日々が開始です。もう、羽田空港で感じた心細さは、すでにひとかけらも残っていないのでした。

【オーストラリアに行ってきた】#2 コジオスコ山への遠い道のり

さて。計画の最初はまず、オーストラリア最高峰コジオスコ山への行き方です。前回にも書きましたとおり、キリマンジャロに登ったからには、7大陸最高峰制覇をせめてもうひとつだけでも進めてみたいではないですか。はて、それはどこにあるのやら・・・と地球の歩き方についているオーストラリア全土の地図を見ても、み、みつからない。最高峰なんだから、扱いとしては日本の富士山くらいにはなるんじゃろ? と思い込んでいたため、どどーんと、ばばーんと、山が図から飛び出していることを期待していたのです。

ところが、エアーズロックがその権利を剥奪しているかのように地図上では存在感をかもし、コジオスコは、シドニーとメルボルンの間くらいに、0.35ptくらいのほそーい字で、その存在を表していました。交通手段もよくわからん。

こちらさんは有名なんですが・・・

そこでネットで情報収集するも、最も多いのはレンタカーで行ったというお話。検索すると、シドニーやらメルボルンからスキーシャトルが走っているけれど、それは冬季のスキーシーズンのみ。
日本の大手旅行会社が、現地発着ツアーでコジオスコ登山というのを出していましたが、いや、お値段が、オーストラリア往復の航空運賃よりもお高いんです。ガイド付きで、シドニーからバス往復と宿泊がついているけれど、どうもコジオスコ山はガイドなしでツルっと登れてしまう山らしいのに、それは自由度が少なく、経済負担が大きくて、いま一丁。

この写真が撮影できたことだけでも感慨深い。

次に見つけたのが、電車や長距離バスの予約サイトで、そこで検索してみると、電車とバスを乗り継いで丸一日かけて移動すれば、シドニーからも行けるようでした。これか? これなのか? と、予約シミュレーションをしてみます。しかし、毎日運行ではなく、往復には中日をいれて丸3日かかってしまう。しかも、想定した日程では運行そのものがなかったり。これではあきまへん。

Google Mapの経路検索やら何やらを駆使して、次に見つけたルートが、コジオスコから最も近いクーマ空港からタクシーで向かうというもの。これ、いいんじゃない? と思って、そのルートで行った人の話を漁ってみると、どうやらクーマ空港にはタクシーが待機しているわけではなく、なんとかそれをその場で手配しました、手配できなかったけど空港の職員が途中まで乗せてってくれました、なんてものばかり。短い旅程で確実性が薄い選択はしたくありません。

鉄道も捨て難いが今回ばかりは時間と体力を節約。

そこで、ダメもとで、コジオスコ近辺のホテルやタクシー会社に、片っ端からメールしてみました。すると、あるホテルから即返信があり、「残念ながら空港送迎はやっていないけど、空港に問い合わせてみたら? あとタクシー会社に電話してみるってのもありで、番号は◯◯」ですって。ここ、感動ポイントでした。私は新興国ばかり旅していたので、かつてはFAX、今はメールを送っても、返信がすぐ返ってくることなんて稀。数日後でも、返ってくれば最高品質。

ここで友人に頼んで有識者に聞いてもらったり、様々な手段での情報収集を試みるも、芳しい答えは得られず。

本当に行けないんじゃないかと思ったよ。

そこで、空港のサイトを見てみると、シャトルサービスの会社がいくつか紹介されていました。サイトを見ると、やはり冬季限定のような書き方なのですが、まあ問い合わせてみるのはタダだからと、そのうちの一つを選んでメールをしてみました。すると、やはり翌朝には返信が! しかも「Konnichiwa」なんて書いてあっちゃう! シャトルサービスは終了しているけれど、社長さんの4WDで空港送迎もOKですと! コジオスコ山とホテル、翌日の空港までの道のりももちろん網羅して。ちょっと値段が高いけどね!! でもやっと、シドニーからコジオスコ山までの道のりがつながりました。やったね!

ところが写真のとおり、待っていたのは想定外の雪山登山・・・

まあ結論から言うと、クーマ空港へ向かうローカル飛行機の中で「空港でタクシー呼びたい人〜」というアンケートをとってくれます。なのでタクシーが必要な人は心配することありません。ただ、問題は、コジオスコ登山をした後のホテルまでの足や、ホテルから空港までの足。もちろん、都度タクシーを呼べば良いんでしょうけれど、知らない町で、知らない場所へ来てもらいたい、という要望を、地元のタクシー会社に電話で説明するのは、英語レベルが低い私にはちょっと難易度高いです。それを考えると、スキーシャトルの手配は賢明といえましょう。

でも、一応用心して、スキーシャトルの会社や、社長さんの名前をFacebookで検索して存在を確かめたりはしましたよ。そして社長さんにホテルの相談をすると「ベリーチープ、でも食事がすばらしくおいしい」モーテルを紹介してくれたり、気温情報を送ってもらったりと、何かとお世話になったのでした。

このとおり登頂できましたよう。計画時点から本当にしんどかった。。

まとめると、こういうルートをとりました。
シドニーから国内線(NEX)でクーマ空港まで。約一時間半。往復をネットから予約。
クーマ空港からコジオスコへはスキーシャトルの4WDへ。
昼前から登山。夕方には終了。そのあと、再び4WDで迎えにきてもらい、ホテルまで送ってもらって宿泊。
翌朝はホテルから空港まで4WDで。空港からは行きと同じNEXでシドニーまで。
たったこれだけの手配なのですが、ここを決めるのに本当に骨が折れました。でもこれらの手配が終わったとき、苦労した分、旅が自分のものになっていく実感がありました!