【オーストラリアに行ってきた】#3 羽田からの孤独な出発

さて。旅行の出発は羽田空港でした。最近は成田まで行かずに海外に出かけることが多く、羽田のほうがだんぜん近いので助かっています。

羽田空港ではこの場所が気分です。

22:10発のANA便です。夏休みシーズンでもない羽田空港は、それほど混んでいるわけでもありませんが、かといってガラガラということでもありません。私は一人旅が好きで、行きたいところに行ける幸せが手中にあるわけですが、どうしたことかいつも空港に着くと、心細くなってしまい、なんで旅になんか出ることにしちゃったのかのう、と泣きそうな気分になります。外国に着いて怖い目にあったらどうしようとか、面倒くさいようとか、いろいろなことが頭をよぎっていきます。まあ、癖のようなもので、行ってしまえばずんずん一人で行動するし、楽しくて仕方ないことは頭ではわかっているのですが。

そんなとき、必ず聞くのはこの曲です。これは、私の好きなたかのてるこさんが、旅番組を作るときのテーマにしている曲でもあり、この曲を聞いていると、とにかく歩いてみようかな、という気になります。

今回も、ipodに入れた曲を聴きながら、売店で買った飲み物を飲んでいたら、ちょうど向かいの椅子に、年配のご夫婦と女性が座っていて、旅程のことを色々話していました。道連れがいるのっていいな、と思って何の気無しに眺めていたら「あなたもシドニー? ツアーの方?」と声をかけてもらいました。

シドニーですけど、ツアーではなく、個人旅行です、と答えると、「えっ、一人なの? 勇気あるのね!」その方達は、同じツアーに申し込んだ方々で、その場が初対面だったのだそう。その後もずっと話し続けてくださったその方は、福岡からいらした社会保険労務士の女性で、旅行が好きで色々なツアーに一人で参加することが多いのだそう。なんとなく話のノリがあって、メールアドレスを交換して、福岡に今度遊びにおいでって言ってもらいました。
なんだか旅が楽しくなりそうな気分になれました。単純です。

外国に行くときには、価格を重視するためか、あまり日本の航空会社を使うことはないのですが、今回はそれほど価格に開きがなかったのでANAを選択してみました。機内は日本人が多く、客室乗務員も日本人が大半。なんだか海外に行く感じは薄くなるものの、無駄な緊張もしなくて済むというのもあります。ただねー。夜便はできるだけ寝たいんだよねー。でもこれでもか、これでもかと、食事やら何やらサービスが提供されるのがちょっと辟易でした。お断りすれば良いんですけど、そこは貧乏性が災いしてしまうわけです。

しかし、まだまだ海外旅行はツアー形式が主流だと実感しました。行き先が先進国だからというのもあるのかもしれませんが、とにかくツアーの参加者らしき人が多かった。実際、シドニーの空港に到着しても、多くの乗客がいくつかの団体に分かれて歩いていました。ツアーもいいけど一人のあの、孤独で、心細くて、でも自由で、自分が完全に街の傍観者になって、主観と客観がないまぜになるあの感じは一度味わったら手放せません。

シドニーの空港でたまげたのが、入国審査がすべて自動化されてることでした。到着ゲートから案内に沿って歩いていくと、ところどころに端末が用意されていて、パスポートをスキャンしたり、質問に答えたりしていくと、チケットが発行されて、それを入国審査ゲートでまたスキャンさせて、自動シャッターを切られて終了。もちろん限られた国のパスポートを持っている人のみですが、日本人である私は生まれて初めて人を介さないで外国に入国いたしました。すんごいわ。科学の進歩だわ。IT革命だわ。

シドニー空港到着ロビー

無事、入国を終えると、やらねばならないことが二つありまして。ひとつはスマホのsimカードを手にいれること。これは事前に調べておいたのでスムーズにいきました。OPTUSの「Daily plus」というプランでは、1日2AUDで500MB使えます。希望期間を伝えると、店員さんが手際よく私のスマホからsimを抜いて、セッティングしてくれました。これで街歩きしながらのGoogle Mapも使い放題です。これもIT革命。

OPTUSのカウンター。超混んでいるけど店員さんの手際がとても良い。
こちらは日本でもおなじみ、Vodafone

もうひとつは、ATMからお金を引き出すこと。前回のポーランドから覚えた技ですが、現地のATMでクレジットカードやキャッシュカードを使って現地通貨をおろすことができるのは、めちゃくちゃ便利です。日本円を持って、両替コーナーを探して、両替して、数えて、って手間がまったくなくなるわけです。帰国したらすぐに銀行ATMから返金すれば、キャッシング手数料も最低限で済むしね! これで現地通貨も無事手に入れましたので、いよいよオーストラリアの日々が開始です。もう、羽田空港で感じた心細さは、すでにひとかけらも残っていないのでした。

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