【山ごはん】三頭山で山ごはん

■登山開始
東京は奥多摩にある三頭山。都心から車で行く場合、Google Map先生は中央道の上野原インターへと誘いますが、高速を降りてからが長い長い。本当に長かった。地図上では小指の先で指差してもはみ出しちゃうような東京も、実は広いというか奥深いというかを感じられるのが奥多摩です。私はチベットがとても好きなんですが、檜原村あたりは東京のチベットと呼ばれているらしい。チベットとの共通点があるかどうかはともかく、中央道を降りてから登山口のある檜原村都民の森までの距離は結構あります。この日は中央道も普段より渋滞していたので、登山口に到着したのはすでに11時。やや空腹感を感じながらの登山開始となりました。

■ムシカリ峠まで
登山あるあるですが、登山口からいきなり急登ってやめてほしいと思いません? はい、三頭山も同じでした。まだ身体が動くモードになっていないところに大きな負荷がかかってしまい、いきなり全員息切れ。

今回4名での山行だったのですが、先頭をハイペースで行くKさんにあとでインタビューしたところ、「早く登り終えたいのでペースを上げていた」と、ヒーヒーフーフーと出産しそうな勢いで息を切らしながら話してくださいました(Kさんは男性)。気持ちはわかります。私も運転中に狭い道路を早く通り抜けたくてアクセルを踏み込んで友達に全力で窘められたことがあります。そうなんです、気持ちはわかるんですが、、、下山するまでの体力配分はちゃんとしてほしいので、以降、登山慣れしているNちゃんが先頭でペースカー的な役割をすることになりました。

■いよいよ山ごはん
山頂で山ごはんをしようという計画だったのですが、時間も押しているしKさんSさんもちょっと疲れ気味なので、ムシカリ峠でクッキング開始することにしました。ここには避難小屋があるのですが、その横にちょっとしたテラスのようなスペースがあって、調理に最適です。荷物をおろして、早速準備開始。

本日のメニュー(★が私の担当)
・エビ入り生春巻き★
・生パスタで作るカルボナーラ
・ホットサンド三種(エルビスサンド、チョコバナナ、コンビーフ)
・エビとニラと春雨のスープ★
・コーヒー
・ベリーのクラフティ★

うち、春雨スープは生春巻きの具材が余ってしまったので急遽追加したメニューです。そしてこの「エルビスサンド」というのは、今回初めて知ったのですが、ピーナッツバターとバナナとベーコンの「甘くてしょっぱい」のをそう呼ぶのだそう。ちなみにパンにはあらかじめバターたっぶりで、山の上でないと口にしゃいけない超高カロリーメニュー。非常に魅力的でございます。

【エビ入り生春巻き】


・エビは前夜に家で茹でてきました。キッチンがしばらくエビくさくなるのがたまに傷。
・生春巻きの皮はカルディで買えます。
・生人参の千切りと生のニラを同じ長さに切ったものも持参。
・きゅうりがあってもよかった。
・レタスはサニーレタス推奨だけど、普通のレタスでも大丈夫。
・春雨は乾麺のまま持ち込んだ。
・タレはお好みで。私はチリソースを持っていきました。
現場の調理としては、春雨を茹でて、その茹で汁で、生春巻きの皮をふやかします。結構入れておかないとやーらかくなりません。そして入れすぎると巻きにくくなってしまい、扱いにちょっとコツがいります。
で、ふやかした春巻きの皮を、ふきんの上に広げて、野菜とエビを巻きます。やぶけやすいのでこれもコツが必要です。
形は崩れたとしても、皮はもちもちで野菜もたくさん食べられて、満足度高いメニューです。

【春雨スープ】
これは余った生春巻きの具材をお湯に入れて、塩胡椒で味付けするだけ。出汁がなかったのですが、エビから旨味が出てちょうどよいスープになりました。

【ベリーのクラフティ】


ネットで検索したら出てきたレシピのアレンジ。
・生クリーム 100ml
・全粒粉、牛乳 各大さじ1
・砂糖、ヨーグルト 各大さじ3
ここまでをまぜて、ジップロックのジャーに入れて持って行く。
現場では、これに卵2つをまぜて、フライパンで火にかけます。そこに、冷凍のベリーミックスを適量投下。アルミホイルで蓋をして弱火で20分くらい放置し、最後にもう一度ベリーを投下して、少し蒸らせばできあがり。焼きプリンのような、やさしい味です。

Nちゃん作のもっちもちカルボナーラ
Sさん特製ホットサンド
カロリーやばめ
甘いとしょっぱいのハーモニーは禁断のヤバイ味
コンビーフサンドにもバターが滲んでいる(美味い)
もちろんコーヒーもね

山頂へ
さて、ごはんが終わると良いことがひとつあります。荷物が軽くなること! といっても、お腹に入っているので全体質量は変わらないんですけど、それでも背中が軽くなるのはありがたいこと。
ただ・・・ムシカリ峠から山頂までは長い長い階段なのです。ここでまた、KさんSさんコンビは息はーはー。休みながら励ましながら・・・やっと登頂です!

三頭山というだけあって、最初に到着するのは西峰。そして中央峰があり、最後に東峰があります。西峰以外のピークは非常に狭く、展望もなし。ただ、東峰をすぎると展望台があります。今回は雲が出てしまい何も見えませんでしたが!

これは中央峰
展望台からうっすら見える遠くの山々

下山は行きと異なるコースで。三頭山のコースは、都民の森を起点にぐるっと回る形になっているので、車で来ても、往路・復路で別の道を歩けるのが良いところ。行きと同様に美しいブナの原生林を堪能しながら歩きます。

下山後は「数馬の湯」で温泉を堪能。そしてまた、すっかり日が暮れた暗闇の森の道を通って中央道へ。お天気も良く、ブナの森もごはんも堪能できた初秋の1日でした。

都内に戻ってからまた焼き肉で乾杯する人たち