【山ごはん】高水三山で最高のカレー

6月あたまのぽっかり予定があいた土曜日、山へ行きたいしドライブもしたい、美味しいものも食べたいという三大欲望を満たすべく、高水三山へ行ってまいりました。

高水三山

【スタイル】ソロ
【山名】高水三山(高水山、岩茸石山、惣岳山)
【標高】高水山:759、岩茸石山:793、惣岳山:756
【交通手段】車(東京IC→日の出IC)
【天気】夏のように暑い日

〜本日のメニュー〜
チキンと野菜の柚子胡椒風味カレー&白ごはん
プチトマト&フライドポテト
コーヒー
フルーツブレッド
ストロベリーティー&クッキー・ゆず寒天

スタートは軍畑駅。渋滞に巻き込まれたので、到着は10時30分頃になっていました。近くに無料駐車場がいくつかあるようですが、台数に限りがあるのであらかじめチェツクしておいたほうがよいです。私も事前に検索してマークしておきましたが、運良く軍畑園地駐車場に停めることができました。駐車場にトイレがあります。

駐車場から軍畑駅までは5分程度なんですが、これがまた、いきなり急坂で。低山あるあるで、登山口に着く前にコンクリートの急坂を登るところが多いんですよね〜。足も慣れていないので、いつもここで息があがります。

軍畑駅には、登山道の案内や、クマ目撃情報やら、情報が充実していました。でも、駅から登山道も少し離れていて、若干方向音痴の私は、こっちで良いんだよね? 迷ってないよね? とコワゴワ進みました。何人か登山グループっぽい人が靴を直してたりしたのですが、高尾山や御岳山のように大勢が歩いているわけではないので、地図やスマホの位置情報で確認しながら進みます。
あ、今回はじめて、Geographicaというアプリを使いました。位置情報を確認できるのはGoogle mapでも同じなのですが、このアプリは地図をキャッシュしてくれるので、オフラインになっても使えるという便利もの。今回は電波が届いていたのですが、これ、登山だけではなく、海外旅行にも使えそうで頼もしいです。

登山口には咲きかけの紫陽花が
花のシーズン

登山口からは地図のコースタイムを頼りに歩きます。登山口からは細く、急な登りが続きます。標高が低い樹林帯は暑く、あっという間に汗びっしょり。でも、ところどころ川と交差したり、ぽっかりと空が見えたり。お水をこまめに飲みながら歩きます。ちなみに今回、料理やお茶の分も含めて2リットルくらい水を持ってきたのですが、重くても正解。三山1座目で500mはほぼなくなりました。

樹林帯から
こんなふうに空が見えたり

登りはほぼコースタイムどおりに山頂近くのお寺へ到着。お寺の周りでは大人数の登山グループがごはん中でした。私はそこをスルーして、山頂へ。山頂は樹木で景色が遮られていて、眺めがよいわけではないのですが、予定のお昼時間になっていたので、平なところに荷物を下ろします。

さて! クッキング開始です。
まずは材料を出して並べます。コンロをセットして、お鍋に少量の水を入れる。チョッパーで粗みじん切りにしてきた人参と玉ねぎを投入して火にかけます。軽く蒸し焼きになったところへ、柚子胡椒で味付けた鶏肉を投入。ちなみに今回、「印和融合」がコンセプト。柚子胡椒の和風な辛さと、カレーのスパイシーさを同時に味わいたいという考えよ。

鶏肉は火が通りにくいので、昨夜のうちに少し焼いておきました。柚子胡椒の良い香りがしてきたところに、カレー投入。カレーは、家で作ったルーでも、既製品のルーでも大丈夫ですが、今回は少し手抜きをして、「アマノフーズ 畑のカレー」を利用。家にあったものが、賞味期限間近だったので。

畑のカレーはそのまま食べても美味しいですが、具を入れると食べやすくなります。水を入れてゆるさを調整。良い感じにとろみがついたところで、一度鍋を火から下ろします。

カレーでござる

次に、持参した冷凍ごはんが溶けていたので、フライパンにオリーブオイルを入れて炒めます。バターでもごま油でも風味がついて良い。そして少し焦がすと香ばしくて美味しそう。

ごはんはあえて焦がす

全体に火が通ったら、お皿に入れてカレーをかけます。ああ美味しそう。
つけあわせのプチトマトとわさび味フライドポテトをもりあわせて、いただきます。

完成、食べますよ

ああ、これぞ印和融合・・・カレーを口に入れると、野菜や鶏肉から、ほんのりと柚子胡椒の風味が・・・。さすが人口世界第2位、ユーラシア大陸の南に大きく鎮座する国、インド。その懐の広さを実感できるカレーの包容力といったら!もうわたくし、来世はカレーに生まれたい。

木々の間からうっすら見える山々の景色を眺め、うっとりしながらカレーを食べるわたくし。もともと一人で行動するのが割と好きなのですが、山のご飯は友人たちと一緒でも一人でも美味しいです。ストレスが多めのときは、一人で来るのもオツです。位置情報や地図以外はスマホを見ることもせず、頭の中がリセットされる。パフォーマンスも上がるような気もするので、ぜひGoogle社なんかにも取り入れてほしいプログラムです。

さて、ご飯の後はもちろんデザート。コーヒーは、これも賞味期限間近のGROWER’S CUPを利用しました。

幸せよね。おやつって。

そしておやつは、フルーツ&ナッツを入れた全粒粉パン。最近、山ごはんでご一緒したおねえさまに触発されて、ホームベーカリーを導入しまして。前の夜にセットした焼きたてパンです。あー至福・・・。山で飲むコーヒーって、なんでこんなに美味しいんでしょうね。

さて、おやつまで食べたところで、再度出発です。次の岩茸石山まではコースタイムの30分もかからず到着。山と山の間の稜線部分は、風もさわやかで、花も咲いているし、さわやかな新緑と、花と、薄荷の匂いがして、なんとも気持ち良い。そして山頂付近ではまた急坂というか、ちょいと岩登りなのですが、この岩茸石山の山頂は開けていて、非常に気持ちが良かったです。早めに出発できれば、ここまで一気に歩いてきてお昼を食べるのに最適な場所でした。今度はここで山ごはんしたい。

コアジサイも満開

最後、3つ目の惣岳山までの道のりは少し長く、でもここもコースタイム内で到着できました。稜線は木漏れ日も差し、多幸感を感じてやばい感じになりそうでしたが、そのフンワカ心を打ち砕くように、山頂前にはさらに険しい岩登りが待つています。心が折れた場合は山頂をパスする巻道もあり、私の前にいたグループが躊躇していましたが、私が登り始めるとついてきました。岩登りはルートがないので、先頭になると緊張するんだよ・・でも無事、岩をクリアし、あとは木の根道をずんずん登って山頂です。

惣岳山の山頂は景色ゼロ。神社の御神域のようで、広場のようなところでたくさんの人か休憩していました。私も二度目のおやつに、お湯をわかしてストロベリーティーを入れ、クッキーと柚子寒天とともにいただくことに。この柚子寒天、実家から米を送ってもらったときに父親が同梱してきたものなのですが、日常ではあまり食べたくならないけれど、山には最適。羊羹よりも爽やかでフルーティなところが良いです。

この山頂を過ぎると、あとは下山ルート。結構な急な下りなので、慎重に歩きます。標高が低くなるにつれ、体感温度が上がっていくのがわかりますが、やっぱりごはんやおやつをしっかり食べたからか、なんだかとても元気です。実はこの日、人生二足目の登山靴をおろしたのですが、歩き心地もちょうどよく、こけることもなく無事御岳駅に到着です。

御岳駅から駐車場のある軍畑駅までは2駅。電車にのって移動し、駐車場までまた急坂を下って歩きました。
帰りはまた圏央道も東名も渋滞でしたが、往路とは気分がまったく違っていた。やっぱり山に行ってごはんを作って食べるのは、最高の娯楽でリフレッシュと実感した、充実の土曜日なのでした。