さて、無事に、Mission Completed となったわたくし。野生のカンガルーも見られて、大満足で本日の宿泊地である、Brett氏推薦のモーテルに到着しました。
モーテルの前では、カウボーイハットをかぶった男性が大勢、ビールを飲み交わしています。どこの国でもみかける、暇そうなおっちゃんの群れがここオーストラリアにも。Brett氏に連れられた、どこから見てもアジア人のわたくしに注目が集まります。
モーテルの奥さんは、バーカウンター、レストラン、レセプション、すべてを仕切っていて、もうなんだかテンパり具合が半端なく、しかもレセプションのパソコン業務には不慣れなようで、髪を振り乱して対応してくださいました。
ここで事件パート1が。
帰国してからの対応となったのですが、ホテルに料金を二重払いしてしまいました!
今回、予約サイトを3つ利用したのです。1つ目はシドニー宿泊、2つ目はここ、ベリデール宿泊、3つ目はエアーズロック宿泊。
1つ目は、予約画面に「料金は現地にて、現地通貨でお支払いください」と書いてありまして、予約サイトでデポジットのためのクレジットカード登録はあったものの、引き落としはなく、現地で、現地通貨のカード決済をしました。3つ目は予約時にカード決済で、現地で宿泊費は支払い不要。
問題は2つ目のこのモーテルです。
「この宿泊施設で利用可能なクレジットカード」「現地通貨でお支払い」と書いてあったため、私はてっきり、カード登録はデポジットで、現地で支払うもんだと思ってしまったのです。
しかし、「宿泊施設で利用可能な」は、あくまでその事実を述べただけであり、「現地通貨で」というのはカード決済の際の通貨種類であったというわけ。
で、そういう場合、ネット予約に慣れたホテル(あくまで親切なところに限るけど。あまりお目にかからないけれど)では、「ここでは決済の必要はない」とか教えてくれることもあります。が、このモーテルの奥様、前述のとおり、レセプション業務はとても不慣れな様子で、当然のように私に支払いを求めたため、私もカードで支払ってしまいました。
やっちまった!
帰国してから、カード明細をチェックしていて、二重払いの事実に気がつきました。あーやっちゃった!
とはいえ、このモーテルは3000円程度の宿泊費だったので、まあ勉強代と思えなくもなかったのですが、戻ってこなくてももともともと思い、ホテルの予約サイトに交渉することにしました。
すると、予約サイトのお問い合わせの対応は想像以上に懇切丁寧で、事務的かつ定期的な連絡をちゃんとくれて、モーテル側とも地道に交渉してくれている様子。モーテル側は、私が本当に二重払いしているエビデンスが見たい、とのことで、カードの明細(証明に不必要なところはマスク加工したもの)を提出したりと、やや面倒くさい作業はあったものの、最終的にはクレジットカードに満額リファウンド。お金は戻ってきたのです!
ブラボーな対応をしてくれた予約サイトはBooking.com。やるね、あんたたち! いえそうじゃなくて、その節は大変お手数をおかけしました。そしてみなさん、私のような無駄な手間を、自分にも他人にもかけさせないためにも、支払い条件については不明だったら事前に問い合わせたほうがよさそうです! はい、肝に銘じます。。。
閑話休題。モーテルは、合宿所みたいな感じで、レセプションと隣り合っているレストランの奥から一回外に出て、離れの、鍵付きの入り口から入ります。この時、奥様は、確かに部屋の鍵で入り口の扉を開けたと思うんです。ええ、これが事件パート2の伏線です。
離れにはたくさんの部屋があり、私にあてがわれた一室は、なんと二段ベットが3台ある、ドミトリールームでした。しかしお客さんが少ないから独り占め。「どのベッドで寝てもいいわよ!」と奥様。Wifiが飛んでいると書いてあるけれど、どうがんばってもそのWifiはキャッチできませんでした。そんなお部屋です。
一息ついて、着替えて、まずは夕飯を食べに再びレストランへ。奥様は相変わらずパニクり気味に働いていますが、隙を見てオーダーを。Brett氏にあらかじめておすすめを聞いておいたので、そのパイナップルピザを頼みました。いや、これは美味しかった。でも量はやっぱり多かった。流し込むために冷たい炭酸飲料でも頼みたかったのてずが、奥様があまりに忙しそうだったので、フリードリンクで用意されているコーヒーや紅茶で我慢しました。でも美味しかったからOKです。
さすがに疲労が襲ってきたのと、顔が日焼けで熱を持ってしまっていたので、この日は早々に横になることにしました。Wifiなんて不要でしたわよ。
翌朝、Brett氏のお迎えの時間まで少し間があったので、昨日立ち寄ったサンドイッチ屋さんで朝食をとることにしました。荷物も少なかったし、そのままフロントでチェックアウトしてしまおうと、手持ちの荷物すべてを持って出かけました。サンドイッチ屋さんでは、朝食メニューがあったので、コーヒーとシリアルヨーグルト、フルーツをチョイス。お店で食べているのは私だけだったけれど、近所の人がちらほら立ち寄って、コーヒーやら何やらをテイクアウェイしていきます。相変わらず顔は熱を持って疲れも残っているけれど、なんて優雅な朝。
というわけで、朝食を終えたので、チェックアウトしようとホテルの正面入り口に戻ってきました。外から入ろうと扉を押すと・・・
・・・鍵がかかっている。
ドンドンしても、誰も出てきません。あれ、これではチェックアウトできない。まあ、未払いのものは何もなかったのですが、せめて鍵を返したい。仕方ないので、離れの宿泊棟の入り口から再度建物の中に入ろうとすると・・・鍵があわない。ええっ? 昨日、奥様はこの鍵で開けていたよね?? 昨日の奥様以上にパニクる私。えええーっ?
しばらくの間、あっちウロウロ、こっちでジタバタ。しかし、捨てる神あれば拾う神あり! 宿泊棟の別の扉から、お客さんらしき男性が出てくるではありませんか! 彼は外に止めてあったハーレーにゆっくり荷物を載せていたので、小走りで近づいて、「あの! 私もここの宿泊客なんですけど、レセプションが閉まっていて、チェックアウトできなくて困っているんです!!」
すると彼曰く、「あー、チェックアウトなんて必要ないの! ここは部屋に鍵を置いてそのまま出ていっていいんだよー」と・・・。
あとで知り合った人にもこの顛末を話すと、モーテルでは時々そういうところがあるんだよーとのこと。し、知らなかった・・・。確かに、世界の安宿には何度も泊まっているけれど、モーテルは初めてなのでした。またひとつ、お利口になったわ・・・
というわけで、1泊かつほとんど寝て過ごしたベリデール滞在は、事件満載のエキサイティングな時間となりました。
そんなわけで、Brett氏の車に乗って一路クーマ空港へ。来た時と同じ、乗客の少ないNEXに乗って、一路シドニーに戻るのでした。