【ポーランドに行ってきた】#3 気温マイナス3度、サマータイム終了のワルシャワへ

ワルシャワ到着
そんなわけでワルシャワに到着しました!
ワルシャワの空港の名前は「ショパン空港」。ポーランド出身のショパンにちなんだ、なんとも優雅なネーミングではないですか。日本で言えば「サカモト空港」ってところでしょうかねー。ショパンは非常にきれいで設備も整った空港です。イメージの中にあった、ワルシャワのちょっと暗いイメージを微塵も感じさせません。

ワルシャワ空港の中。清潔で心地よい空港

ワルシャワ空港の中。清潔で心地よい空港

初ヨーロッパということで、タクシーはぼったくりが、空港からのバスはスリが多いという前情報を鵜呑みにして、到着時だけは空港送迎を予約しておきました。初めての国で、一番最初に不愉快な思いをするのはかなわないわーと思ったもので。それでも、知らない国で知らない人が待っているというのは、緊張するものです。私たちを待っていてくれたのは、ワルディックさんという恰幅の良い男性。英語はあまり話せないようでしたが、ニコニコと感じがよく、遠目で見ても人の良さが滲み出ていました。ホッ。

入国して最初にしたことは、ATMでお金をおろすこと。かつて海外では、両替屋での両替が主流でしたが、最近では国際カードを持っていればバンキングもキャッシングも現地通貨でできてしまいます。手数料はかかるけど、両替レートを考えるとそちらのほうが安くつく場合が多く、私は今回初めてATMを使ってみました。これがとっても便利。両替は慣れない通貨を数えるのが結構むつかしいし、計算機片手に確認するのも大変です。しかしATMなら明瞭会計、機械で指定すれば、ちゃんと指定の金額がきっちり出てきます。旅のストレスはひとつでも少ないほうが良い。技術の発展にブラボーです。

もしポーランドで両替するなら、KANTORという看板の両替所へGO

もしポーランドで両替するなら、KANTORという看板の両替所へGO

ワルディックさんの運転する車に乗って、ワルシャワ市街地まで移動します。標識も何もかもポーランド語。はじめて見る広告塔。途中途中で無機質な真四角の建物が並んでいたり、ショパン空港のイメージばかりではないワルシャワが少しずつ見えてきました。

当然、標識はポーランド語なので読めません

当然、標識はポーランド語なので読めません

いわゆる広告塔。「○○の広告塔」という抽象表現でしか認識していないけど、これが元祖。

いわゆる広告塔。「○○の広告塔」という抽象表現でしか認識していないけど、これが元祖。

ワルシャワのホテル
ワルシャワ前半の宿泊地は、メルキュール・ワルシャワ・セントラム。フランス資本のアコーズ・ホテルチェーンです。ワルシャワ後半ではノボテルに泊まったのですが、ここも調べてみたらアコーズのチェーンだったです。ポーランドでのホテルを選ぶにあたっては、大型のホテルチェーンと、地元経営のこだわりホテルとの比較で悩みました。我々の出した結論は、途中移動して宿泊するクラクフでは地元のアパートメントタイプにチャレンジして、前後はある程度安心できそうなホテルチェーンに泊まるというものでした。一人旅ならいつものアジア旅と同じく多少無謀なことでもするかもしれませんが、今回はあまり旅慣れていない姉が一緒ということもあり、アクシデントの種はできるだけ避けようと考えたです。

さてメルキュール。お部屋は広く、明るく、清潔で、言うことナス。しかしお風呂がなかなか流れないのよう・・・。バスタブがあるだけありがたいのですが、ユニットバスは一人入る毎にお湯を抜かなければならず、そのお湯が中々流れていかないので、お風呂待ちのインターバルがやけに長くかかりました。ヨーロッパの人はシャワーで済ませてしまうからなんでしょうかねー。でも立地は最高で、ワルシャワ中央駅からショッピングモールを抜けてすぐ裏手。夕方早くに暗くなるこの季節には、あまり不便なところに宿泊するのは困りものです。

これがメルキュールの室内。モダンです

これがメルキュールの室内。モダンです

ツィタデラへは行けなかった
そんなわけで、衣服を着込んで出かける準備です。マイナス3度とまではいかなくても、外はゲキ寒。顔以外は外に出ていない完全防備で準備して出掛けます。まずはホテルのフロントのお兄さんをつかまえて、ツィタデラのオープン状況を尋ねます。ツィタデラとは・・・ワルシャワ市街地のはずれにある監獄要塞跡です。いきなりダークですね。でも見に行きたかったんです。帝政ロシア時代にポーランドの反乱を制圧するために築かれたというその施設を。

ワルシャワのツィタデラ情報(Wikipedia/英語)

ツィタデラ公式サイト(ポーランド語)

ツィタデラは、一部が博物館として公開されているそうな。入り口の名前は「死の門」。調べたところによると、監獄としても使われていたとのことで、囚人移送車や独房が展示されているとのこと。私たちはこの旅行の間ずっと、ポーランドが、両隣の大国との軋轢で、近年までどのような目にあってきたのかを、事細かに目にしていくということになるのですが、最初に行こうとしていたのがツィタデラというのがなんとも象徴的。しかしそこはリノベーション休業中・・・。フロントのお兄さんは、「他にも見所はたくさんあるじゃない! どこに行きたいの?!(わざわざツィタデラなんざ行かなくてもよかよ)」という反応で、親切心からショパン的な観光名所をお勧めしてくれるのですが、ツィタデラ休業というのはもしかしたらお兄さんの情報検索不足じゃないのぉ?と疑ってかかった私たちは、この後、ツーリストインフォメーションでも同じことを尋ねて同じ答えを受け取り玉砕するのでした。お兄ちゃん、疑ってゴメン。

ホテルのすぐそばにあるワルシャワ中央駅

ホテルのすぐそばにあるワルシャワ中央駅

文化科学宮殿へ
気を取り直して外に出てみます。まず目指すのは、すぐ近所にある「文化科学宮殿」。これはスターリンによってポーランドに寄贈されたもので、スターリンゴシックと呼ばれる、世界有数の建築様式だそう。このワルシャワのランドマークとも言える立地にあるご立派な建物、ポーランドの人々は、ソビエト支配の象徴として嫌悪しているのだとか。ポーランドジョークには、どこにいくの? 文化科学宮殿さ、なぜならあの建物を目にしなくて済むからね、ってのもあるそうなので、よっぽどのイヤゲもののよう。

曇り空がよく似合うポーランドの街並み

曇り空がよく似合うポーランドの街並み

宿泊ホテルからすぐ近くにこのような重厚な建築物が

宿泊ホテルからすぐ近くにこのような重厚な建築物が

夜にライトアップされている文化科学宮殿

夜にライトアップされている文化科学宮殿

1955年のエンブレムが・・・

1955年のエンブレムが・・・

よくよく見ると、周囲を取り囲む像が持っている本に、マルクスとかエンゲルスとかレーニンとか書いてあったり、社会主義の雰囲気満載。でも一階はツーリストインフォメーションで、各国語の観光パンフレットが充実、問い合わせには親切なお姉さんが対応してくれます(ツィタデラ情報もくれる)。宮殿の上は展望台になっていたり、中には博物館があったりですが、我々はとりあえずそこは入らず、ワルシャワの街歩きを楽しむことにしました。

周囲にはこんな風な像がたくさん立っていて

周囲にはこんな風な像がたくさん立っていて

手に持った本には「マルクス・エンゲルス・レーニン」が。これぞ社会主義

手に持った本には「マルクス・エンゲルス・レーニン」が。これぞ社会主義

宮殿の前にはショパンの国であることを思わせる鍵盤の横断歩道が!

宮殿の前にはショパンの国であることを思わせる鍵盤の横断歩道が!

ワルシャワ散策
ワルシャワ中心街には、H&Mやらおしゃれレストランやらが並び、賑わっています。若い子たちはみんな、ダウンとスキニーをあわせてとってもおしゃれ。おばさまがたも、ハイヒールに鮮やかなコートを纏っていたり、寒い街ながらもきらびやかです。ただ男子は、おしゃれというより無造作にフードをかぶったパーカーの人が多かった。あまりの多さにエミネムと呼んでました。後で出会う在住日本人の方に、ポーランドの人たちみんなおしゃれですねと言ったら、おしゃれなのは外国人よう、ポーランドの人はなんていうかちょいダサよう、と言われました。あちらの方が平たい顔族を見分けられないように、私たちもヨーロッパ人を国ごとに見分けることはできません。よって誰が外国人なのかもよくわかりませんが、よく注意してみると地元っ子ぽい人はそんな気も・・・・。なんて人間観察をしながら歩くのは楽しいのですが、ワルシャワ市街地でも、ちょっとはずれを歩くとさびれている通りもあり、半地下のレストランやらカジノやら、ちょっと近寄りがたい雰囲気もあったりします。

これは文化科学宮殿隣接のミュージアムテクニキ。科学博物館

これは文化科学宮殿隣接のミュージアムテクニキ。科学博物館

東欧名物トラバントではないけど、クラシックな車。カクカクしててカッコイイな。

東欧名物トラバントではないけど、クラシックな車。カクカクしててカッコイイな。

こんな四角カクカクの建物が多い。かなり好み。

こんな四角カクカクの建物が多い。かなり好み。

寒いので目に付いたカフェに入りました。この地にもスタバはあるのですが、なんていうか非常に暗くてさびれていて、入りにくかったです。代わりにイギリス資本の「カフェ・ネロ」があちこちにあります。結構お値段が高めなのですが、旅の間も、寒さに耐え切れず何度か飛び込みました。ここでポーランドでの初めてのお茶タイムでしたが、お店の中は若者で賑わっていました。その若者たち、すごく喋っているんです。日本だと、カフェにいてもスマホいじっている人が多いですよね。ちなみにマレーシアやインドネシアでも、すでにそんな感じでした。しかし、ポーランド人もスマホは持っているんですが、とにかく喋ってる! そしてカップルはイチャイチャ! 挙句に、私たちの平たい顔に興味を持った男子が「チャイニーズ?」私「ノー、ジャパニーズ!」男子「オー、おはよございまーす!!」と話しかけてきました。でも嫌味じゃなく、純粋に興味を持ったから声かけたって感じでした。ここでお茶していると、なんだかこう、異国に出かけた心細さが、ふっと吹き飛ぶ感じがしました。

カフェネロで一休み。大きいケーキは濃厚で美味しい!

カフェネロで一休み。大きいケーキは濃厚で美味しい!

再び歩き出すと15時過ぎですでに夕暮れ時

再び歩き出すと15時過ぎですでに夕暮れ時

雰囲気たっぷりの建物。一階は店舗、上は住居みたい

雰囲気たっぷりの建物。一階は店舗、上は住居みたい

ああポーランド語がわかればベストセラーがわかるのに・・・

ああポーランド語がわかればベストセラーがわかるのに・・・

本屋さんの前で花が売っている

本屋さんの前で花が売っている

カフェの看板代わりの自転車

カフェの看板代わりの自転車

ヨーロッパに来たことを実感する街並み

ヨーロッパに来たことを実感する街並み

この通りは広くて人が多く、安全だったのでよく散策しました

この通りは広くて人が多く、安全だったのでよく散策しました

ポンチキとスフィンクス
16時頃から、日が沈んですでに夜のようでした。これが東欧の冬時間なのね。歩いていたら、ポンチキやさんを見つけました。ポーランド名物のジャム入りドーナツです。明日の朝ごはんに買っていこうか、と何気なく眺めていたら、後ろから背の高い男性がにゅっと現れ、ポーランド語で書いてあるポンチキの味を解説しはじめました。な、なんと親切な。でもメニューがありすぎて覚えられないってば。ということで、オススメは? と聞いてみたところ、名物のバラジャムではなく、ナッツ味とチョコ味を勧められました。じゃあそれを買おうと列に並んで、いざ順番が巡ってくると、またもや横からにゅっと現れ、私たちの代わりに注文してくれました。な、なんと親切な。お金を払って、ポンチキを受け取ったら、あらまあその男子ったら、名前も名乗らず行ってしまうではないですか。カックイー。いや、その切はありがとうごさいましたと言いたいです。こんな感じで、今回は旅の間、結構な頻度でポーランド人に親切にしてもらいました。鎌倉幕府よりイイクニよ。

(後日行ったら休みだった)人気のポンチキ屋

(後日行ったら休みだった)人気のポンチキ屋

看板とお揃いのポンチキ包み紙

看板とお揃いのポンチキ包み紙

翌朝の朝ごはん。ポンチキは冷めても美味しかった!

翌朝の朝ごはん。ポンチキは冷めても美味しかった!

到着直後から歩き回ったので、この日はルクソールという室内が暗めだけどお手軽なレストランで、スープとステーキプレートで夕食を済ませました。このとき身体が冷えきっていたこともあり、スープがとにかく美味しくて、ポーランド滞在中、ずっとスープばかり飲んでいた気がします。

1日目の夕食。ここでポーランドのスープのとりこに

1日目の夕食。ここでポーランドのスープのとりこに

このあと何度も来てしまうお手軽レストラン、なぜか名前は「スフィンクス」

このあと何度も来てしまうお手軽レストラン、なぜか名前は「スフィンクス」

色々な意味であったかい気分になった我々は、カルフールでヨーグルトやチョコレートを買ったりしながら、ホテルに戻ってポーランド1日目を終えたのでした。

駅からはバスがたくさん出ていた。今度はこれに乗ってゆっくり旅したいなー

駅からはバスがたくさん出ていた。今度はこれに乗ってゆっくり旅したいなー

駅前にはハードロックカフェ・ワルシャワが! でも品揃えはイマイチでした

駅前にはハードロックカフェ・ワルシャワが! でも品揃えはイマイチでした

ポーランドの夜。デビッド・リンチの「インランド・エンパイア」を思い出す・・・

ポーランドの夜。デビッド・リンチの「インランド・エンパイア」を思い出す・・・

文化科学宮殿とともに、おやすみなさい

文化科学宮殿とともに、おやすみなさい

ポーランドワルシャワ

owner • 2016年5月26日


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