【ポーランドに行ってきた】#9 クラクフの市場とシンドラー博物館へ

クラクフで目覚めた最初の朝です。ホテルの部屋が広いのは素敵なのですが、やはり広すぎると寒いものです。

ホテルのドアの札はこんなおとぼけヒゲのおっさん

さて、この日は、午前中は市場へ行き、午後はシンドラー博物館とカジミエシュ地区へ向かいます。なんにせよ、日が短く、午後四時には暗くなってしまうので、行動時間には限りがありまして。とっとと出かけていきたいと思います。

こういう窓の絵がヨーロッパですねえ

隙間があると首や動物を置くのも

これも・・・

歩いているとちょくちょくこんな凝った教会に出会います

クラクフのトラムは青くて新しめです

クラクフのおしゃれさん その1

クラクフのおしゃれさん その2

市場の入り口です。ちょっとわかりにくい

まずは市場です。クラクフの中心からすこしそれたところにある「スタリ・クレパシュ」。なんと、12世紀に開かれた市場なのだそう。生鮮食品、花、お菓子、衣料品など、ほぼなんでも揃う市場てず。私が訪れた時期が、ポーランドのお盆直前だったこともあり、キャンドルやキャンドルたてなんかもありました。

入り口近くは衣料品

お盆近いからかお花が溢れています

そこを抜けると・・・

スタリ・クレパシュでは、まずドライフルーツ屋さんで、大きなレーズンとクランベリーを買いました。このレーズンが、巨峰サイズで、甘酸っぱくて、とっても美味しかった。300グラム購入したのですが、すぐに食べ終わってしまい。いつものように「もっと買っておけば」の後悔リストに名を連ねることになります。

ドライフルーツやさんが!

コンニチハ! といってくれたおじさん

量り売りです

その他、ミディトマトやアプリコット、プルーンも購入。値段もおやすくて、外国人はあまりいなかったです。シーズンオフの午前中だったからか? そして塩を取り扱っているお店では、様々な種類のお塩があり、いろいろ迷ったのですが、ポーランド語がさっぱりわからず、売り子のおねいさんも英語がわからず、特に接客もされず。味見もできないので、カンで2つほど選んだら、どちらもセロリシードの入ったすーっとする味のお塩で、美味しかったです。

そしてこの果物と野菜の山へ!

美味しそうです

そういえば、お盆用のキャンドルたてがステンドグラス風でちょっとかわいいです。そう思った方が、日本に持ち帰って、自分のレストランの飾りにしていたそうなのですが、ポーランド人にしてみると「とんでもない・・」という印象だったという話を聞きました。日本の仏壇が海外の日本食レストランで装飾の一部として飾られているような感じなんでしょうね。知らないでやっちゃいそうで恐ろしかです。

しっかし、寒い!! ほぼ屋外なので、体の底から冷えてきます。市場の中にコーヒー屋さんがあったので入りましたが、ここも寒くて、コーヒーはちょっとお高め少なめ。でも少しでも暖かいものがお腹に入るだけで違います。しばらく市場を見てから、次の市場に向かいます。

次の市場は、スタリ・クレパシュから少し離れたところにある「ノビ・クレパシュ」へ。トラムを使って、ちょっとわかりにくいところにありましたが、ここは食料品や雑貨が中心の市場でした。スタリ・クレパシュよりもちょっと近寄りがたい感じがします。わかりやすく明るい色彩の果物がどさっとおいてある市場と違って、缶詰や肉、調味料などが前面に出ていたからなんでしょうか。ここはぐるっとまわってすぐに出てきてしまいました。

まだお昼前だったのですが、日が短いということもあり、カジミエシュ地区のシンドラーの琺瑯工場、正式名称クラクフ歴史博物館へ。トラムにのって最寄りの駅につくと、椅子がたくさんおいてある広場がありました。

ゲットー英雄広場

ここは、ゲットー英雄広場といいます。このあたりは、一面ユダヤ人ゲットーだったこともあり、椅子は、ユダヤ人が移動させられたときに椅子を持っていたことから象徴的に使われているとのこと。ここに来るにあたっては、トラムでヴィスワ川を渡ったのですが、古くはアンジェイ・ワイダ監督の「地下水道」、そしてスピルバーク監督の「シンドラーのリスト」でも、何度も何度も出てきた川です。曇り空寒空のもとで見るからか、深い悲しみをたたえているとしか言いようがない川です。

ゲットー英雄広場を背に、あらかじめ調べてあった道を辿ります。この道がなかなか、本当にこの先にあるん? といいたくなるような、ちょっと荒んだ感じの道のりなんです。でも途中に、ガードのようなものが設えられていて、上を見ると「AUSCHWITZWIELICZKA」とくりぬかれていました。

案内板があるのでわかりやすい

道の真ん中に据えられたガード。上を見上げるとせつなくなる。

人気のない道を歩く

こんな落書きがあったり・・・

ちょっとすさんだ感じのする道のり

ん、見えてきました

そして人がちらほら集まっているのは、シンドラーの琺瑯工場。入り口は映画で見たまんまです。こんな形できっちり残されているのがすごい。
入り口で入場券を購入して、さっそく展示を観始めました。昨日の「ワルシャワ蜂起博物館」からの今日ですから、予感はありましたが、、、、ここも見所たっぷり。英語を読みながら、対戦前のクラクフの文化を彷彿とさせる展示からはじまり、ナチの靴音が聞こえてくる展示に導かれます。
ここの作りは本当に、当時のクラクフの人々が、どれだけのスピードで時代の波に飲まれていったかを追体験させられるものでした。たとえば部屋の角を曲がると大きな鉤十字がかかれた赤いカーテンが目の前に現れたり、ふと足元を見ると鉤十字が敷き詰められていたり。クラクフに住んでいて、アウシュビッツに連行されたというロマン・ポランスキー子供の頃の言葉が展示されていたりしました。

入り口近くにはひとだかりができていました

工場の中は所狭しとナチ占領下のクラクフの様子、ナチの蛮行が、これでもかと展示されていて、全身でそれを受け止めながら歩くことになります。もっとも印象に残ったのは、ナチ占領が始まった時期の展示で、円柱に、ほぼ等身大のナチの軍隊が行進している写真がはりつけられていて、それが回るんです。かんたんな仕掛けなのですが、ナチがどんどんクラクフに踏み込んでいくことがリアルに表現されていて、かなりショッキングでした。また、シンドラーの執務室のあたりに、工場で作られた琺瑯が積み上げられていて、その内側に、この工場で助けられた人たちの名前が刻まれているという、これも簡単なつくりのシンボルなのですが、非常にわかりやすく、リアルで、涙が出てきました。

冒頭は戦前のクラクフのポスター

いきなりガスマスク

ドイツとソ連に分割されていくポーランドの地図

古い水道

ナチスの真っ赤な旗

床には鉤十字が敷き詰められている

当時の写真

蛮行が絵に描かれている

ポスター表現も冒頭のものとは変わり果てて

階段の脇にもポスターが

工場の入り口

この住所がデザインされた琺瑯のカップなどが売られていました

工場のマーク

工場でかなり時間を使ってしまい、駅前のレストランでご飯を食べたときにはもう15時。もう薄暗くなっています。帰りはヴィスワ川を徒歩で渡って、カジミエシュ地区へ。教会やシナゴーク、ユダヤ人墓地などを見ながら街歩きをしましたが、ホルシャワ蜂起博物館を観たあとと同様に、かなり体力を消耗してしまいまして、本当に単純な街歩きだけにとどめました。

駅の前のレストラン。こじんまりとしたローカルな味でした

帰りの街並み

ヴィスワ川。いろいろな思いが頭をよぎる

今は市民の足・トラムが渡っていきます

カジミエシュ地区の広告塔

和む看板

荘厳な教会。内部では人々が祈りを捧げていました

いくつにも棟が別れた教会

シナゴークの入り口 シナゴークは入場料がちょっとお高めでした

夕方四時で真っ暗

シナゴークの見学も終わってしまいました・・・

カジミエシュ地区からホテルまでも、暗くなっていましたが歩きました。ホテルそばの教会で、市民楽団のコンサートがあるというので、聴きにいきました。弦楽器のアンサンブルで、よく耳にするクラシック曲(といってもショパンが多かったですが)をたくさん演奏してくださり、ここも寒かったけれど、教会の素晴らしい音響の中できくクラシックは非常に心地よく、落ち着いた気持ちで1日を終えることができました。

教会の前でオペラを歌っている人がいました。そしてここでアンサンブルを聴いて気持ちが落ち着いた


といっても、ホテルにバスタブがないので寒い!! 明日はまた、ホテル併設のスパを利用しようと心に決め、眠りに落ちるのでした。

クラクフシンドラーポーランド博物館旅行記

owner • 2017年1月15日


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