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【アグン山に登ってきた】#6 最終回 下山後は友人と

泥のように眠って、目が覚めるとまだ夕方でした。
お茶も飲みたかったし、雨も上がったみたいなので、カメラを持ってちょっとお散歩へ。この日は、昔からの友人が1名、バリに到着する日で、既に到着時間はメールで届いていたので、夕食を一緒に食べる予定にしていました。本当は、それまでの間に、マッサージにでもいきたかったのですが、近所のマッサージ屋さんに電話をしたけどダメでした。何がダメかと言うと・・・「何時が希望?」 と言われ、どの時間を希望しても、「予約がいっぱい」と言われるので、じゃあ何時ならOKなの?と尋ねたところ、「今日はもういっぱい」だと。じゃあ今の会話は不要だったんじゃ・・・と思いつつ、バリってこんな感じだったなあと思い出しました。効率とか、合理性という観念があまり重用視されません。それでも昔に比べると、ずっとずっと効率的に、合理的になってきました。本当にそればっかりは、良いんだかどうなんだかと思います。

夕暮れ時のウブドの空

夕暮れ時のウブドの空

雨上がりの青空が気持ちよく、ウブドの裏通りを歩いてみました。表側は開発されちゃった感があっても、裏通りはまだ昔ながらの雰囲気が残っています。コンビニに入り、虫さされの薬も買おうとしたけれどよくわからないので、ヒマそうに無表情でレジに座っているお兄さんに尋ねたところ、ニコニコしながら虫さされに効くオイルをいくつか勧めてくれました。「うっかり虫にさされて、非常にかゆい」が言えるほどのインドネシア語の語彙もなく、足をカイカイして見せるジェスチャーでの会話ですが、お兄さんはとても親切でした。市場でシルバークローブにバカ高い値段をふっかけられたことを思い出せば、コンビニであっても和やかなお買い物ができたと言うものです。

裏通りは昔ながらの町並み。ランドリーショップが手前に見えます

裏通りは昔ながらの町並み。ランドリーショップが手前に見えます

散歩を終えて宿に帰り、テラスでパソコンを開いて、この後会う友人の展覧会のハガキをデザインしました。この友人は日本画を描く人で、バリを題材にした画も多く、そもそもバリ繋がりで知り合った友人なので、このハガキを作る仕事はバリでやったら良いんじゃないだろうかと思い、素材をパソコンに入れて持って来たのでした。日が落ちて、暗くなったテラスで、ハーブのにおいがする虫除けを振りかけながら、デザインワークをするというのはなんとも優雅な気分。一人の旅ってこれだから良いですね。こんなふうにのんびり仕事するのも良いかもね、と思いながらも、こののんびりさでは、途端に私はさぼりはじめ、食い詰めることが目に見えているので、実現の日々は遠そうです。

このテラスでデザインワーク。優雅すぎる

このテラスでデザインワーク。優雅すぎる

友人が尋ねてきたので、また近所のカフェへ。お店の女の子たちが私のことを覚えていてくれて嬉しいです。こんなふうに、暮らすような旅をするのが、好きなんだなあとじんわり思いました。観光地を飛び歩くのも、至れり尽くせりの宿や清潔でシステマティックなお食事も良いけれど、特にバリ島という場所では、やっぱり自分のやるべきことを楽しんで、あとは近所をぶらついたり、ちょっとした不便を楽しみながら、近くにいる人たちと少しずつ距離を縮めていくような旅が良いと思うんです。

翌日もその友人と、現地在住の友人と昼食をともにしました。現地在住の友人は、まさにアユさんと私を間接的につなげてくれた人。無事登頂の報告や、近況を語り合いながら昼食を楽しみました。その後は、少し離れた場所にあるカフェにのんびり歩いて向かいましたが、その途中に、ウタマスパイスというバリ島で静かなブームの自然化粧品の工房の看板が見えたので、ちょっと立ち寄ってみました。工房そのものよりも、バリの普通のおうちの中だったので、庭の木々やお花のほうがそそられました。

こんな道をのんびり歩きながら

こんな道をのんびり歩きながら

工房は普通のおうちです

工房は普通のおうちです

裏はこんな田んぼになっていて

裏はこんな田んぼになっていて

よく見るとアヒルさんがいますね

よく見るとアヒルさんがいますね

工房で働く女性たち。邪魔してごめんなさい

工房で働く女性たち。邪魔してごめんなさい

花が咲き乱れるお庭がすてきでした

花が咲き乱れるお庭がすてきでした

鶏の足のようなつぼみから咲く深いピンクの花

鶏の足のようなつぼみから咲く深いピンクの花

バリのヤシの実は本当にワイルド

バリのヤシの実は本当にワイルド

くだもの屋を覗きながら歩く

くだもの屋を覗きながら歩く

友人とは夕方近くまでお茶をして、さらに夕食はまた別の友人と合流して食べました。日本の祭日にあわせて旅行をすると、少し金額は高くつきますが、こんなふうに現地で落ち合って食事を楽しめるのが魅力です。そして現在はWifiがどこでも完備されているので、連絡がとれないという心配もあまりありません。・・・しかし私はやらかしてしまいました。夕食で合流する友達が、時間と場所を指定するメールをくれていたのですが、すっかり返信した気になって、送っておらず、しかも私はアグン山に登ることだけを伝えていたので、返事が来ない友人に多大な心配をかけてしまいました。山に行くっていってたけどもしかして病院とか・・・と不安に思った彼らは、私の泊まる宿まで訪ねてくれようとしていたらしいです。幸い、その前に私が気づいてお詫びのメールを送ったので、無駄足を運ばせることにはなりませんでしたが、いや本当にその節は失礼いたしました!

友人と異国で食べる食事は格別

友人と異国で食べる食事は格別

こんな感じで、アグン山に登ることを中心に過ごしたバリ島旅行。これまでとは少し異なる風景を見ることができました。
昔から、バリ島好きの人は、こんなことを言っていました。「バリ島には、その人が望むものがすべて用意されている」。今回それは、私にとって、安全で達成感のある登山であり、暮らすように過ごすことであり、友人と再会して語り合うことでした。バリには神様がたくさんいて、こちらの心持ちによっては、島に受けいられていないと感じることもあります。そんなふうに、エネルギーの調和が目に見えて現れる場所なんだと思っています。今回は少しはうまくいったかな、と思ったり。聖なるアグン山に登れたことは一生忘れないでしょう。バリの神様、心配してくれたお友達のみなさんに、心から感謝です。

朝食はいつもこんな風にクリエイティビティに満ちていた。さすがバリ島の人

朝食はいつもこんな風にクリエイティビティに満ちていた。さすがバリ島の人

インドネシアバリ海外登山

owner • 2016年4月28日


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