【オーストラリアに行ってきた】#2 コジオスコ山への遠い道のり

さて。計画の最初はまず、オーストラリア最高峰コジオスコ山への行き方です。前回にも書きましたとおり、キリマンジャロに登ったからには、7大陸最高峰制覇をせめてもうひとつだけでも進めてみたいではないですか。はて、それはどこにあるのやら・・・と地球の歩き方についているオーストラリア全土の地図を見ても、み、みつからない。最高峰なんだから、扱いとしては日本の富士山くらいにはなるんじゃろ? と思い込んでいたため、どどーんと、ばばーんと、山が図から飛び出していることを期待していたのです。

ところが、エアーズロックがその権利を剥奪しているかのように地図上では存在感をかもし、コジオスコは、シドニーとメルボルンの間くらいに、0.35ptくらいのほそーい字で、その存在を表していました。交通手段もよくわからん。

こちらさんは有名なんですが・・・

そこでネットで情報収集するも、最も多いのはレンタカーで行ったというお話。検索すると、シドニーやらメルボルンからスキーシャトルが走っているけれど、それは冬季のスキーシーズンのみ。
日本の大手旅行会社が、現地発着ツアーでコジオスコ登山というのを出していましたが、いや、お値段が、オーストラリア往復の航空運賃よりもお高いんです。ガイド付きで、シドニーからバス往復と宿泊がついているけれど、どうもコジオスコ山はガイドなしでツルっと登れてしまう山らしいのに、それは自由度が少なく、経済負担が大きくて、いま一丁。

この写真が撮影できたことだけでも感慨深い。

次に見つけたのが、電車や長距離バスの予約サイトで、そこで検索してみると、電車とバスを乗り継いで丸一日かけて移動すれば、シドニーからも行けるようでした。これか? これなのか? と、予約シミュレーションをしてみます。しかし、毎日運行ではなく、往復には中日をいれて丸3日かかってしまう。しかも、想定した日程では運行そのものがなかったり。これではあきまへん。

Google Mapの経路検索やら何やらを駆使して、次に見つけたルートが、コジオスコから最も近いクーマ空港からタクシーで向かうというもの。これ、いいんじゃない? と思って、そのルートで行った人の話を漁ってみると、どうやらクーマ空港にはタクシーが待機しているわけではなく、なんとかそれをその場で手配しました、手配できなかったけど空港の職員が途中まで乗せてってくれました、なんてものばかり。短い旅程で確実性が薄い選択はしたくありません。

鉄道も捨て難いが今回ばかりは時間と体力を節約。

そこで、ダメもとで、コジオスコ近辺のホテルやタクシー会社に、片っ端からメールしてみました。すると、あるホテルから即返信があり、「残念ながら空港送迎はやっていないけど、空港に問い合わせてみたら? あとタクシー会社に電話してみるってのもありで、番号は◯◯」ですって。ここ、感動ポイントでした。私は新興国ばかり旅していたので、かつてはFAX、今はメールを送っても、返信がすぐ返ってくることなんて稀。数日後でも、返ってくれば最高品質。

ここで友人に頼んで有識者に聞いてもらったり、様々な手段での情報収集を試みるも、芳しい答えは得られず。

本当に行けないんじゃないかと思ったよ。

そこで、空港のサイトを見てみると、シャトルサービスの会社がいくつか紹介されていました。サイトを見ると、やはり冬季限定のような書き方なのですが、まあ問い合わせてみるのはタダだからと、そのうちの一つを選んでメールをしてみました。すると、やはり翌朝には返信が! しかも「Konnichiwa」なんて書いてあっちゃう! シャトルサービスは終了しているけれど、社長さんの4WDで空港送迎もOKですと! コジオスコ山とホテル、翌日の空港までの道のりももちろん網羅して。ちょっと値段が高いけどね!! でもやっと、シドニーからコジオスコ山までの道のりがつながりました。やったね!

ところが写真のとおり、待っていたのは想定外の雪山登山・・・

まあ結論から言うと、クーマ空港へ向かうローカル飛行機の中で「空港でタクシー呼びたい人〜」というアンケートをとってくれます。なのでタクシーが必要な人は心配することありません。ただ、問題は、コジオスコ登山をした後のホテルまでの足や、ホテルから空港までの足。もちろん、都度タクシーを呼べば良いんでしょうけれど、知らない町で、知らない場所へ来てもらいたい、という要望を、地元のタクシー会社に電話で説明するのは、英語レベルが低い私にはちょっと難易度高いです。それを考えると、スキーシャトルの手配は賢明といえましょう。

でも、一応用心して、スキーシャトルの会社や、社長さんの名前をFacebookで検索して存在を確かめたりはしましたよ。そして社長さんにホテルの相談をすると「ベリーチープ、でも食事がすばらしくおいしい」モーテルを紹介してくれたり、気温情報を送ってもらったりと、何かとお世話になったのでした。

このとおり登頂できましたよう。計画時点から本当にしんどかった。。

まとめると、こういうルートをとりました。
シドニーから国内線(NEX)でクーマ空港まで。約一時間半。往復をネットから予約。
クーマ空港からコジオスコへはスキーシャトルの4WDへ。
昼前から登山。夕方には終了。そのあと、再び4WDで迎えにきてもらい、ホテルまで送ってもらって宿泊。
翌朝はホテルから空港まで4WDで。空港からは行きと同じNEXでシドニーまで。
たったこれだけの手配なのですが、ここを決めるのに本当に骨が折れました。でもこれらの手配が終わったとき、苦労した分、旅が自分のものになっていく実感がありました!