【オーストラリアに行ってきた】#5 コジオスコ登山・・できるかな

さてオーストラリア二日目。今日は、訪豪の第一の目的である、コジオスコ山登山の日でもあります。
もう一度おさらいすると、コジオスコ山はオーストラリア最高峰であり、世界7大陸最高峰のひとつ。で、ありながらも、標高は2228mと控えめで、季節さえよければさらっと登れてしまう・・・はずだった。

まだ外は薄暗かった

朝、ホテルをチェックアウトし、また明日には戻ってくるので荷物を預かってもらいました。移動は国内線「NEX」で、シドニーAM8:00出発です。日本からインターネットで予約してきたので、一時間前に到着すれば大丈夫なはず。バウチャーを持って空港に向かいます。

国内線はターミナル2

国内線ターミナルもとても綺麗で、カウンターもわかりやすかった。お部屋でコーヒーも朝ご飯も食べてきてしまったので、特にすることもなく、ぼーっと人間観察をしながら搭乗時間を待ちます。

国内線出発ロビー
私の荷物はこれとリュックだけ
簡単なカフェもあります

乗客はほんの数人。Cooma空港、別名Snowy Mountain空港へ、小型プロペラ機で約1時間のフライトです。窓からオーストラリアの大地を眺めつつ、サービスのコーヒーを飲みつつ、ワクワクしながらあっという間の一時間でした。

ちっこいプロペラ機

ガラガラ。最前列にはヒョウ柄ターバンのマダムが。
配られたのは機内コーヒーとおやつ。機内誌にはコジオスコ山の特集が!

あれ、なんだか雪景色が・・・

機内では到着間際に客室乗務員さんが「タクシー必要?」と聞いてまわってくれます。こういうサービスがあったとは。次回来ることがあれば、このタクシーを利用しよう。いや、運転できるようになってレンタカーで来たいものだ。(ちなみに2017年6月現在、私はいよいよペーパードライバー講習に通って、ドライバー再デビューしようと目論んでおります)

空港について、タラップを降りると、なんともかわいい建物が。これがCooma空港です。そして建物の中に入ると、シャトルサービスの社長さん、Brett氏がニコニコして待っていてくれました。東洋人は私だけですから、当然私のことは一目瞭然。私もFacebookでBrett氏のご尊顔は拝見済みだったので、迷うことなく向かいました。

こじんまりとしたエアポート

Brett氏と自己紹介をして、迎えの四駆に乗り込みます。天気がよくてよかったー、なんで山登るのー? 家族はー? とお互いの話をしながら、一本道を山に向かって進んでいきます。途中、昼食用のサンドイッチを買いたいというと、今夜泊まる宿(Brett氏に紹介してもらったチープなモーテル)のすぐそばの、なんともかわいい外観のカフェに連れて行ってくれました。ここのサンドイッチも何もかも美味しかったこと。

小綺麗な店内。テイクアウェイもできます。

そこからは一路、コジオスコナショナルパークに向かいます。飛行機の窓から見えたとおり、牛、牛、牛、とにかく牛だらけ。カンガルーやエミューがいないかしら、と言いながらキョロキョロしていたら、Brett氏も一緒に探してくれます。残念ながら行きの道では出会うことはできませんでした。

美しいジンダバイン湖には、大きなダムがあり、ここで水力発電が行われているそうです。オーストラリアには原発がないんだっけと思い出し、Brett氏に話をふってみると、主要な電力は火力で賄われているとのこと。これだけの土地の広さ、人口密度は日本とは比べものにならないくらいでしょうけれど、あの物価の高さ・交通費用の高さは、電力供給状況も大きく影響しているらしく。私は原発はないほうが絶対良いと考えているクチではありますが、廃止によって様々な物価の吊り上げがなされた場合、生活に困る人が続々出てくるんだろうなと思うと、一概に「反対」だけを声高に言えない気持ちになります。簡単に答えの出ない問題です。

コジオスコ山が見えてきた。あれ、雪が・・・

一抹の不安は、遠くに見えてきたコジオスコ山が真っ白だということ・・・。コジオスコ山麓の町、スレドボに到着しました。

スレドボのインフォメーション

登山口にあるインフォメーションに入って、状況を聞こうとすると、係のおねえさん曰く「昨日大雪が降って、現在雪が深い。スノーシューをはいて、ガイドをつけるかGPSを持っていないと登ることはできない」と。「Requestではなく「Necessary」なんだと・・・。仕方ないので、そのままショップのほうへ訪ねてみると、ガイドの予約は本日できないとのこと。まじか、私は明日、シドニーに帰ってしまうというのに・・・仕方ないので、じゃあいけるところまでハイキングするだけにしますと言い、ショックに打ちひしがれてショップを出ました。私を気の毒そうに見るBrett氏。ああ、ここまできて登れないの?

ここには雪なんてひとかけらもないのに。

でも、登山に無理をすると命取りになります。勇気をもって撤退できるのも登山の心得。とりあえず、いけるところをウロウロして、写真に収めてこようと思い、ちょっとブルーな気分でひとつしか動いていないリフトに乗り込みました。

確かに誰も乗っていないリフト。

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